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先日、県内で初めて本格的なドローンのレースが行われました。ドローンの究極の性能を競うものなんですが、一体どんなレースだったんでしょうか。

今月4日に開かれた、石垣ドローンレース。国内のトップレーサーが集う、本格的なドローンレースとしては、県内初開催。レースは、最上位クラスのFPV、ファースト、パーソン、ビューと呼ばれる、レーサーが専用のゴーグルを装着して行う部門に27人の国内トップレーサーが参加しました。

レースは、海沿いの公園に設置された450メートルのコースをどれだけ早く、正確に飛べるかを競います。

ドローンレース 究極の性能から見える未来の可能性

こちらがレースに登場するドローン。極限まで軽量化され、市販のドローンとは全く異なります。最高速度は、なんと時速150キロ。直線をあっという間に駆け抜けたかと思うと、カーブでは、空中を縦横無尽に舞う、その姿は圧巻です。

レーサーは、専用のゴーグルを通してドローンに装着されたカメラの映像を見ながら巧みにコントローラーを操ります。

しかし、一瞬油断するとクラッシュ・・・またクラッシュ・・・

レースでは、操縦のテクニックだけでなく、モーターやプロペラの改良などスピードや操作性を高めるためのチューニングの技術も求められます。

参加したドローンレーサー「全部自分で一個一個、モーターとかプロペラとか買って、全部組み立てて作るんです。」

参加したドローンレーサー「自分が飛んでいる感覚になるのはすごく楽しいです」

ドローンレース 究極の性能から見える未来の可能性

参加したドローンレーサー「海が見えるんですよね、飛んでると、それが最高ですね」

会場では、ドローンからのリアルタイムの映像も大画面で表示されたほか動画配信サービスで生中継されるなど、会場、そして視聴者が一体となって、ドローンの迫力を楽しみました。

ドローンの様々な可能性を知ってほしいと開かれたこのイベント。

会場のすぐ隣の海岸では、こんなことも。

実近記者「こちらは釣り用の仕掛けです。そしてその先にあるのは、釣竿ではなく、ドローンです。果たしてドローンで魚は釣れるのでしょうか」

ドローンレース 究極の性能から見える未来の可能性

なんと、ドローンフィッシング。

ドローンを使って、数キロ先のポイントに釣り糸を垂らします。仕掛けの、浮きの動きも、ちゃんとカメラで確認します。

そのほか、会場では、ドローンによる、緊急物資輸送の実証実験も行われ、竹富島から石垣島まで、およそ5キロの距離で、ドローンでの物資の輸送に、初めて成功しました。

レース主催者「あんなに早く移動できるんだとか、あんなに精度が細かくゲートを通過できるんだとか、ドローンがあんな動きをするというのは、たぶん分かってらっしゃる方は少ないかなと思うんですけど、まずそういうことを発信できればなと思っていたりとか、きれいな景観を全国の人に世界の人に伝えたいというのがやっぱり1番の目的だったりしますので。ドローンレースというのをプラットフォームとして、ドローンレースから世界に発信していくっていうのは、かなり面白い発信の仕方だと思います」

ドローンレース 究極の性能から見える未来の可能性

石垣市部長「石垣島の豊かな自然とか、これをやっぱりきれいな映像で、ドローンの目線で発信するというのは非常に観光振興においても有効だと思っていますし。幅広い分野でドローンの活用ということに具体的に今後さらに石垣市として進めて行きたいと」

離島県沖縄にとって、今後、様々な用途が期待されるドローン。レースでの究極のパフォーマンスは、そんなドローンの、新しい可能性を感じさせるものでした。

すごいスピードでしたね。

そうですね。エンターテイメント、観光、防災、物流、いろいろな分野での活躍が期待されていますからね。

是非、特に離島では有効に使っていきたいですね。