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15-02-11-03

名護市辺野古、立ち入り制限水域の境目を示すブイの付近の海中の様子が11日撮影されました。

ブイはコンクリートブロックを使って係留されていますが、国が投入したこのコンクリートブロックについて、県は、法令違反の有無を直接確認することも検討していることが分かりました。

コンクリートブロックの投入された海中では2トンと書かれたおよそ2メートル四方の大きさのブロックが生きたサンゴの上に乗っているのが確認できます。撮影したダイバーは、この状態では日光が当たらず光合成ができないためサンゴは間もなく死んでしまうだろうと話しています。また、ブイを係留する金属製の鎖がサンゴを削り取ってしまう様子も見られました。

県は現在、2014年に当時の仲井眞知事が岩礁破砕を許可した区域と、コンクリートブロックが設置されている場所の位置関係などを沖縄防衛局に質問しています。

県の関係者は取材に対し、コンクリートブロックが、岩礁破砕を許可した区域の外でサンゴなどを破壊している可能性が高いとの見方を示し、国の回答を確認したのちに県が今後、直接調査をすることも検討すると述べました。

岩礁破砕の許可には9つの条件があり、その中では「条件に違反した場合には許可を取り消す場合がある」と定められています。県が岩礁破砕を許可したのは埋め立て予定地などに限っての範囲ですが、国は県の質問に対し、ブロックによるサンゴの破壊などは「岩礁破砕の対象にはならない」としていて、新たに県の許可を得る必要はないと答えています。