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めざせ甲子園!きょうは夏の第1シード、北山高校です。春の大会、大躍進を遂げたチームには7人の3年生と監督との強い絆がありました。

今年の春、初優勝を成し遂げ一躍注目の的となった北山高校。

『さぁ今日も一日元気出していこ~!』

夏に向け、さらに活気づくチーム。中心は7人の3年生。

エース・平良、キャプテン・仲里正作のバッテリー。内野には小柄でもガッツのある松本、監督の息子でもある神谷塁。外野にムードメーカー・荷川取、守備の要・山城、そして春4番を努めた仲里樹だ。

松本英利二塁手「みんな一緒に甲子園目指さないかということで、一緒に地元の北山高校に来ました」

同じ今帰仁中学校の野球部出身で全国大会で第3位に入ったメンバー。その時のコーチが今の神谷監督。3年生7人と監督は中学校から共に野球をしてきたのだ。そんな監督を選手は…!

平良拳太郎投手「親父って呼んでいます。グラウンドでの親父は監督ということで」

選手と監督が親子のようにつながる北山。その戦力を親父・神谷監督はこう評価した。その中で注目はやはり投手力だ!

この夏、No.1右腕の呼び声高い平良拳太郎。右・スリークオーターから繰り出されるMAX146キロのストレートと、空振りをとるキレのあるスライダーが武器。奪三振は春の決勝戦で15個、九州大会ではセンバツ出場の創成館から16個と奪三振の嵐を巻き起こした!

圧巻のピッチング。それは大きな壁を乗り越え掴んだものだ。

神谷義隆監督「普段泣く子ではないんですけど、一目はばからず30分くらい号泣して、本人なりにとっても苦しかったと思う」

この春まで結果が出なかった平良。チームに迷惑をかけているという焦りから自分のピッチングを見失っていた。その平良を救ったのは監督の言葉だった。

平良拳太郎投手「お前が点を取られた分の点を取れる打撃力を俺(監督)が作るからって言ってもらえたので」

監督の言葉で壁を破ったエースは自分を信じ投げ続けた。そしてエースだけでなく、チームも大きな壁を越えていた。

仲里正作主将「秋季大会で南風原高校に2回戦で負けた。その時期チームが一番落ち込んでいて、練習でも身が入らないという時期があった」

選手同士で何度も重ねたミーティング。そこに、監督も力をくれた。

仲里キャプテンの自宅、起きてすぐ目に入る壁に貼られているのは秋の大会後、監督から渡された手紙だった。

「野球人よかっこいい人間であれ」と題された手紙。選手たちの甘さを指摘する厳しさと、もう一度ともに立ち上がろうという優しさが込められていた。

仲里正作主将「今でもみんな(手紙を)見える所に置いているという話はしていて。苦しかった時とかみんなで乗り越えたことを思い出したり、自分達のためだったら何でもしてくれる監督なので、本当にこの夏は恩返しができるように頑張りたいと思います」

まるで親のように、監督を思う選手たち。そして監督もわが子のように選手たちを思う。

神谷義隆監督「中学校から本当に苦しい時、楽しい時も一緒にやってきたメンバーなんですよ。最高の夏になると思っています」

中学から苦楽を共にしてきた北山野球部!子ども7人と親父の思いは、夢の甲子園へと飛び立つ!

平良拳太郎投手「甲子園で戦えるようにやっていきたいと思います」

荷川取洋平外野手「1日でもみんなと多く試合ができるようにがんばりたいです」

『行くぞ!赤鷲飛甲!しゃー!』

めざせ甲子園! 親父とつかむ夢~北山高校~