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2009年8月、那覇市樋川のガーブ川で作業員4人が鉄砲水に流され死亡した事故で、遺族らが16日、那覇市などを相手取り、損害賠償請求訴訟を起こしました。

この事故は2009年8月19日、那覇市桶川のガーブ川で、新たに橋を架けるため川底の強度を調べていた作業員4人が、突然増水した川に流され死亡したものです。

亡くなった3人の遺族は16日に那覇地裁を訪れ、3業者と那覇市などに対し、総額2億6000万円余りの損害賠償と事故の真相究明を求め提訴しました。

遺族は「あっという間に1年経ってしまって、その間にまだ何も変わっていない」「再発防止をしっかり見直してもらって、将来の予防対策につなげてほしい」と話しています。

原告代理人の大城純市弁護士は訴訟を提起した理由として、これまで河川管理者の那覇市から遺族に説明がないと話し、司法の場で事故の真相を究明したいとしています。

訴状では4人が死亡した事故から1年経っても、川のトンネル状の入口に柵を設置するなどの防止策を講じていないとして、危険性を放置している那覇市の責任は重いと指摘しています。