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憲法記念日の3日県内では、日本国憲法のあるべき形やその役割について考える集会が開かれました。

戦争放棄をうたう憲法9条については護憲派・改憲派で大きく意見が分かれました。那覇市民会館で行われた護憲派の集会ではイラク支援のボランティアに携わり2004年に地元の抵抗勢力に身柄を拘束された高遠菜穂子さんが講演しました。

この中で高遠さんは、日本の自衛隊はアメリカ軍に協力する形でイラク戦争に参加し、無差別の住民の殺戮に加担している事になると写真などを使って詳しく説明しました。

高遠菜穂子さんは「ブッシュ大統領がどうしてもイラクを攻撃するみたいなことを言い出した。そしたら即座に我が国の小泉首相がそれを支持しますと言った。私は本当にびっくりした」「小泉首相の宣言の時点でイラク戦争は私の戦争になってしまったんです。」と話しました。

こう述べた高遠さんは戦争放棄を謳う憲法9条を理念や理想にするのではなく今こそ実践すべきだと訴えていました。

一方、宜野湾市では改憲派が集会を開きました。2010年で5回目となるこの集会は、「自主憲法制定沖縄県民会議」が主催したものでおよそ40人が参加。

憲法9条が足かせになり、国の安全、国際貢献で支障をきたしているとして9条を改め、軍事力の保持と、国防義務を明記することまた、天皇の地位を明確化し、国家元首とすることなどを盛り込んだ新しい憲法をつくるべきだと訴えました。

集会では最後に国会に「憲法審査会」を設置し憲法改正の審議を進めるよう求める決議が採択されました。