さて、猛暑の到来とともに増えてくるのが「水の事故」今年もすでに、県内では多くの水難事故が発生しています。事故の多い海岸には、どんな危険が潜んでいるのか実際に記者が体験し、事故につながる原因を取材しました。
本格的なマリンレジャーシーズンを迎え照り付ける太陽のもと、県内外から多くの人が、海水浴を楽しんでいます。
しかし、そんな楽しげな海には「見えない危険」が潜んでいます。この海に、どんな危険が隠れているか分かりますか?
正解はここです。一見、波も穏やかに見えますが、実は強い沖向きの流れ「リーフカレント」が発生しています。「リーフカレント」とはサンゴ礁の切れ目を伝って岸から沖に向う特徴的な流れのことです。
シーマーカーと呼ばれる環境に配慮した着色剤を流し、潮の流れを見てみます。わずか40秒で沖の方まで流れていきました。泳いでいた場所から気づかないうちに流されてしまいます。
海上保安庁によりますと、リーフカレントが県内で発生する海域は45カ所確認されており、注意を呼びかけています。
今回、海上保安庁のサポートの元、実際に「リーフカレント」を体験しました。
中村記者「ここは毎年水難事故が発生している場所です。実際にどのくらい危険なのかを体験してみます」
中村記者「私はいま脱力していますが、すごく流されています。また、風の強さもあって沖の方へとどんどん流されています」
どれだけ、流れが速いのか?波にあらがって泳いでみます。
中村記者「前に進みません!とても怖いです。またバランスをとるのがすごく難しいです」「また(波に)あらがってみたのですが、体力だけがどんどん奪われていきとても怖かったです」
海上保安庁のサポートがある安全な体制だと分かっていても、強い恐怖を感じるほどの速さでした。
では、実際にリーフカレントに巻き込まれた場合はどのように行動すればよいのでしょうか。
名護海上保安庁 仲間正則さん「最も重要なんですが流された場合、潮に逆らって泳ぎますと体力を使います。なので浮いてしばらく流される。潮が緩くなった時に陸岸に向かって泳いでいただくというところが最も重要です」
また遊泳する際は、ライフジャケットなどの救命具を必ず着用し、浮力の確保と体力の温存を図りながら救助を呼ぶなど、身の安全を守ってほしいということです。
ここからは実際に体験した中村記者に話を聞きたいと思います。実勢に体験してみてどうでしたか?
中村記者「今回実際に海上保安庁の方にサポートしてもらっていることもあり、少し安心感はありました。ただ、それでもリーフカレントの発生場所に入ると前へ進めず「このままでは岸に戻れないのでは」という強い恐怖がありました」
今年の水難事故の発生はどのように多くなっているのでしょうか?
中村記者「はい。海保によりますと、ことし管内で発生した水難事故件数は先月30日時点で81人に上っていて、うち、15人が亡くなっています。さらにことしは事故にあった人の数が去年の同時期と比較すると27人も多い傾向にあり、各地の気温上昇や円安の影響で国内旅行が増えていることも要因の一つではないかと話していました。
危険な海岸などを事前に確認することもできるのでしょうか?
中村記者「はい。海上保安庁が出している『管区内リーフカレント注意海域情報』というサイトで県内の危険な海岸を確認できます。海に行く際には、事前にチエックすることも命を守る行動につながると思います。また、ライフジャケットの着用や体調管理の徹底、子どもから目を離さないことなども事故を未然に防ぐには大切になってきます」
ここまで中村記者でした。
