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家庭の収入や支出を取りまとめる家計調査で2人以上世帯の8月の消費支出は、3カ月連続の減少となりました。

県統計課のまとめによりますと8月の2人以上世帯の消費支出は、1世帯あたり22万7624円で2024年8月に比べて実質17・1%減少しました。

この理由について沖縄大学の岩﨑特任教授は「実収入が6.3%減ったことで不要不急の買い物や支出を大幅に切り詰めたため」と分析しています。

消費支出の減少は3カ月連続で全国水準を8万6353円下回っています。費目別では「教育娯楽」「家具・家事用品」など9つで減少しています。特に減ったのが「住居」にかかる費用で実質48・3%の減少でした。

一方で増加したのが「食費」です。総支出のうち食費の支出にあたるエンゲル係数は、2人以上の世帯で33.8%となり前の年より4・2ポイント上昇。食での負担が増している実態が浮き彫りになっています。

岩﨑特任教授は「全国の実収入は沖縄とは逆に2.8%増加し、消費支出も2.3%増加している」「沖縄は負のスパイラルに陥っている恐れがあるこれが続けば沖縄経済が減速し消費支出もさらに減少する可能性がある」と指摘しています。

エンゲル係数が上がっている背景にはもちろん食品価格高騰による影響もありますよね。収入が増えないと沖縄経済をも揺るがす事態になりそうです。