続いては、アンダー18世代のバスケットボール「U18日清食品ブロックリーグ」です。改めてこのブロックリーグとは何かといいますと、全国から男女合わせて128チームが出場している大会で、沖縄からは男子・沖縄水産、琉球ゴールデンキングスU18、女子・石川が出場しています。

男女それぞれ8グループに分かれて、グループ内で総当たり戦を行いますが、今年からはグループ内で優勝するとさらに上のリーグ戦「トップリーグ」参入をかけた「プレーオフ」への出場権を獲得できます。
きのう、おとといと、このブロックリーグが沖縄で行われ、キングスU18と石川が県外の強豪と対戦しました。
琉球ゴールデンキングスU18 浜口炎ヘッドコーチ「HCユースの子どもたちは金の卵なので」

選手たちを「金の卵」と称するのは琉球ゴールデンキングスU18の指揮を執る浜口炎HC、bjリーグ時代には仙台や京都、Bリーグに入って富山などキングスのライバルチームの指揮官としてトップチームを20年に渡り指揮してきましたが、今年7月にキングスU18のヘッドコーチに就任、その手腕が注目されています。
その指導を受ける「金の卵」たち。チームの司令塔の1人でU16アジアカップで日本代表としてプレーした宮里俊佑は高校1年生ながらBリーグのU17・U18の選抜チームにも選ばれるなど、年代を超えて活躍。

また、3年生の桶谷都人(やまと)はキングスU15でもプレーし、その後アメリカに留学、経験を積み今年5月にふたたびキングスに戻ってきた選手です。その名前からピンとくる人も多いかと思いますがキングスのトップチームで指揮を執る桶谷大HCを父に持ちます。

リーグ戦を1勝2敗で迎えたきのうの第4戦、鹿児島の川内(せんだい)高校にシュートを高確率で決められ、試合序盤は追いかける展開が続きます。それでも第2Q、司令塔・宮里俊佑のアシストから加藤仁雄(にお)!続いて、宮里自らスリーを決めると、今度は再び宮里から加藤!! 同点に追い付くとその後は一進一退の攻防に。
キングスU18が3点ビハインドで迎えた第3Qシュートを放つも前半は無得点に終わっていた桶谷!
キングスU18 12桶谷都人選手「(浜口)炎さんが信頼してくれる間はずっと自分は打ち続けようと思っていたので」
3連続で3ポイントを沈め、流れを引き寄せると、さらに第4Qには宮里のパスを受けた桶谷!続けて、宮里!後半一気に流れをつかんだキングスU18が快勝でリーグ戦2勝目をあげました。

キングスU18 29宮里俊佑選手「(今後も)大事な場面が出てくると思うので、そこで自分が勝たせられるPGになりたい」
キングスU18 12桶谷都人選手「3年生や他のメンバーとやりたいと思って(留学から)帰ってきたので最後は優勝して喜びを分かち合いたい」
キングスU18 浜口炎HC「僕たちの使命は彼らの中からキングスのスターを生み出したいと思っているので、ブースターの人たちもぜひ沖縄でゲームがある時には見に来てもらって顔と名前を覚えてくれると楽しいと思います」

一方、隣のコートで試合をしていたのは女子の石川、ここまでのリーグ戦では県外の実力校を相手に4戦全勝、その大黒柱が留学生のボリー・アイダ・ラソウル。184cmの上背を生かしてインサイドではほぼ無双状態。石川が試合開始から最初の5分間で18-0と圧倒します。
しかし、ラソウルがベンチに下がっている時間帯に佐賀北の猛追に合います。リードを保って迎えた後半でしたが連続得点を許し点差が縮まっていきます。
最後は何とか逃げ切り、リーグ戦無傷の5連勝も、最大20点あった点差はわずか4点に。来月中旬にはウインターカップ県予選決勝も控えている石川にとっては、勝利と課題の両方を手にした試合となりました。
石川 ゲームキャプテン 渡口光選手「他の選手が機能してない部分が多かったと思うので、そこは試されていたと思いますし日清で得た経験を生かして県内ではもっと走るバスケットをして優勝したい」
