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2024年、能登半島を襲った地震・豪雨で被災した輪島塗の職人らが、2026年秋の復元を目指す首里城の視察や作業に携わる職人と交流しました。
この企画は、首里城の再建に多く携わっている琉球漆芸の職人と2024年、能登半島を襲った地震や豪雨によって被災した輪島塗職人との交流を通して、復興への機運を高めようと県が行っています。
首里城を訪ねたのは、輪島塗職人ら7人で、工事中の正殿周辺などを歩きながら、職員が王国時代から現在に至るまでの歴史や復元への思いを伝えました。
視察後、正殿の王座の上に掲げられる「扁額」の制作をしている浦添市の作業場へ。今回の復元について担当者は、古文書の記録に基づき色を朱色から黄色に変更したこと、琉球漆芸ならではの独自の手法が使用されていると説明しました。
また、伝統芸術を後世に伝え残していく必要があるなかで抱える後継者問題について共感しあう場面も。
輪島塗伝統工芸士会・坂口彰緒会長は「人が続いていかないと、技術が継承されていかないので」と話すと、漆職人・諸見由則さんは「1人でもいいんですよ、2人でもいいんですけど、この人たち(若い人)が食べられる口を作ったらどうにかやっていけるんだけど、なかなか難しいですね」と答えました。
7月12日・13日には、能登半島と首里城の復興を願うイベントが首里城公園で開催され、県内の三線職人と輪島の蒔絵師が共同制作した復興三線のコンサートや輪島塗の加飾体験などが予定されています。