物価高騰も続く中ですが、続いても大きく値上がりのニュースです。県内のマンションやアパートの賃貸料が沖縄本島全域で上昇していて特に北部では上昇幅が大きい事が不動産情報サービス会社の調査でわかりました。今月オープンするこの施設の影響とみられています。
この調査はアットホームラボ株式会社が実施し分析を加えたものです。
家賃は沖縄本島全てのエリアで上昇。特に北部ではシングル向きの部屋が43.1パーセント上昇し上昇率が最も高くなりました。
まずは離島を含む県全域の平均家賃を広さ別で見ていきます。
2024年のデータはご覧の通りとなっていて30平方メートル以下のシングル向きが5万5627円、30平方メートルから50平方メートルのカップル向きが7万4124円、そしてファミリー向きの部屋が10万2891円と10万円を超えました。
エリア別にシングル向きの平均家賃を見ていきます。本島南部が5万7063円、中部が5万2665円、北部が5万8477円、それぞれ2年前と比較して上がっていますが、注目が北部、上昇率43.1パーセントとずば抜けて上がっているのがわかります。アットホームラボでは今月25日にオープンする「ジャングリア沖縄」の従業員雇用に伴う賃貸住宅のニーズの高まりと分析しています。
さて、このジャングリアについては住民生活に与える影響や渋滞の課題なども指摘されていますが、今回は沖縄大学教授で経営学や雇用関係に詳しい島袋隆志教授に「北部地域への雇用への影響」についてコメントを頂きました。
島袋教授は1500人の雇用という「数」もさることながら、ジャングリアで働くことによる従業員の「質」のアップのインパクトが大きいと指摘しています。
具体的に言うと、マネージャーなどの管理職へキャリアアップする「縦方向へのキャリアアップ」だけでなく「複数の部門を経験し、パーク全体の知識を深め、より高いレベルのサービスを提供できる人材を目指す『横方向のキャリアアップ』ができる研修制度の仕組みづくりにジャングリアの加藤代表は言及しています。
多様なスタッフがインバウンドを含めた来場者に対応してスキルアップしていく事で沖縄の観光人材定着に繋がると島袋教授は期待を寄せています。ますます楽しみになってきました。