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今月は乳がん啓発のピンクリボン月間です。ことし3月、24歳で乳がんと診断された女性。治療と向き合いながら、将来の選択を迫られた日々を取材しました。

金城志歩さん「いつもの風景を撮らせてくださいと言っていたので、いつもの自分を見せた方がいいのかなと」

南風原町で暮らす、金城志歩さん。

金城志歩さん「24歳の時、右胸にしこりが見つかりました。予想もしていなかったしまだ年齢も年齢なので。見つかった時は本当にびっくりして・・」

しこりに気づいたのは、ことし2月下旬。姪や甥と遊んでいた時のことでした。

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

金城志歩さん「うつぶせになって甥と向かい合わせで遊んでいるときにちょっと痛みが出て。ピンポン玉くらいの大きさのしこりがあって、反対側にはなかったので」

検査の結果、右の乳房におよそ3cmの腫瘍が見つかり、ステージ2の乳がんと診断されました。

金城志歩さん「遺伝かな?と思ってたんですけど全然違ったので・・驚いた。焦りというか不安というか(しこりが)大きくなることもあると聞いていたので、しこりの大きさが常に気になって不安でした」

4月には、右胸をすべて摘出。志歩さんにとっても、家族にとっても、突然の出来事でした。

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

母・金城由美さん「寝っ転がって触ってみるからと言って触って『これはダメだ』と。私の方がボロボロ泣いて、今まで病気もそんなにしたことないのに『なんで?』と」

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

生涯で女性の9人にひとりが発症すると推定される乳がん。このうち、35歳未満で発症した乳がんを「若年性乳がん」といい、若い世代の乳がんは治療だけでなく、妊娠や仕事など、将来の生活にも大きく影響します。

那覇西クリニック・玉城研太郎先生「20代で乳がんになるというのは、結構レアケースまれです。(がん細胞の)生物学的特性によってがんの進行具合スピードというのは全然違ってきます。志歩さんの場合は若干悪性度の高いものだったので」

治療を急ぐ一方で、将来に向けて考えなければならないこともありました。それは、抗がん剤治療による「卵巣機能への影響」です。

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

那覇西クリニック・玉城研太郎先生「化学療法をすぐということになると卵巣機能や卵巣にダメージが来てしまいますので、まずは卵子凍結といったところで」

将来、子どもを持つ可能性を残すための決断をしました。

金城志歩さん「将来を考えたら卵子凍結を受けた方がいいと。3回目の抗がん剤治療と頭皮冷却になります」

乳がんと診断されて、半年。今、抗がん剤治療の真っただ中です。

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

金城志歩さん「(Q.帽子かわいいですね)ありがとうございます。きのう買ったばっかり」

ことし3月、24歳で乳がんと診断された金城志歩さん。首里高校で染色デザインを学び、専門学校を卒業後は家具の販売会社に就職。社会人2年目の冬から仕事を休んでいます。

金城志歩さん「抗がん剤治療の影響で体調も良くなかったり良かったり、波があったので休んだ方がいいかなと」

この日は、抗がん剤治療と同時に治療による脱毛を抑えるため、頭皮の冷却も行います。

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

金城志歩さん「髪がないので前より冷たさを感じる」

那覇西クリニック看護師「抑毛と育毛効果を期待して・・頑張っています!」

こうした治療を、2週間ごとに行う予定です。

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

那覇西クリニック・玉城研太郎先生「非常に良いですよ、白血球も非常に良いですし」

転移もなく、術後の経過も良好でした。

那覇西クリニック・玉城研太郎先生「でも具合悪ければ遠慮なくいつでも連絡ください。24時間空いてますのでね」

金城志歩さん「よかった」

病気を受け入れ、前向きに進む志歩さん。その明るさは、母親譲りかもしれません。

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

母・金城由美さん「周りに娘は乳がんですって、手術終わったよ、今抗がん剤治療2回目終わったよって、髪の毛抜けちゃって丸坊主にしたとか、笑って話すようにしています。その方が回りも分かってくれる、理解してくれる」

金城志歩さん「周りに助けられているので、自分が安定して治療に臨めている」

金城志歩さん。家族に乳がんになったことがある人はいません。これまで一度も、乳がん検診を受けたことがありませんでした。だからこそ、同世代に伝えたいことがあります。

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

金城志歩さん「乳がん検診を若いからという理由で受けないというのをせずに、そういう機会があるんだったら積極的に受けた方がいいというのと、もし、違和感やしこりがあるかもしれないけど周りに言えない、という人がいたら誰でもいいから相談したほうがいい」

若年性乳がん 24歳で乳がんになりました 〜ピンクリボン月間〜

改めて、若年性乳がんとは35歳未満で発症する乳がんのことです。乳がんの年齢別の罹患率をグラフで見てみると、志歩さんと同じ年代の20歳~24歳で乳がんと診断される人は人口10万人あたり1.2人と非常に少ないことが分かります。一方で、志歩さんのように(遺伝性と診断されず)原因が分からないまま発症するケースもあります。

志歩さんの主治医である玉城先生は「若い世代の女性は、普段の胸の状態を知っておくことが大切。しこりがあるからといって必ず乳がんというわけではないが、何かおかしいと感じたら年齢に関係なく専門医療機関を受診することが重要」と話していました。

10月は、乳がん啓発のピンクリボン月間です。この機会に、自分の胸に意識を向けて過ごしてみてはいかがでしょうか。ここまで特集でした。