首里城に対する人々の思いや活動を紹介する「週刊首里城」。ここからは、玉城アナウンサーです。
玉城アナウンサー「早いもので、11月22日の首里城正殿の完成式典まできょうでおよそ4か月となりました。 その時が着々と近づいていますが、復興を支える取り組みは、今もさまざまな場所で続いています。今回は、那覇市内で弁当店が始めた「食」を通した支援です。 首里城への思いを、自分にできる形で届けようとしています」
玉城アナウンサー「ゆいレール小禄駅の構内です。“おろく”の地名にちなんで、毎月6のつく日限定であるものが販売されています。それがこちらの…駅弁です」
毎月6のつく日に、小禄駅で購入できる「うちなー弁当」です。ラフテーに、ゴーヤーチャンプルー、軟骨ソーキなど…彩り豊かな、沖縄料理がぎっしり詰まっています。
この駅弁の販売を発案したのが、城戸伸一郎さん。ゆいレール小禄駅のすぐそばで、弁当店を営んでいます。
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「(県外では)駅弁屋がどこの駅にもあって沖縄にはない文化だし、面白いなと思って最初は、みなさん見慣れないこともあって遠目に見てなかなか敬遠しがちだったのが2年間販売を続けることでニーズは増えたと思う」
2008年創業の「もみじ弁当」城戸さんの妻で調理担当の理加さんとともに立ち上げました。店内には、お弁当だけでなく、総菜やスイーツも並びます。
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「(もみじ弁当の)特徴としては 揚げ物を使わない あとは 県産食材をふんだんに使った弁当屋になる」
人気商品は、この日替わり弁当です。
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「毎日食べるお客さんが多いので飽きないように。あとは旬の食材を使って(弁当の)おかずや総菜にも季節を取り入れている」
栄養成分やカロリーも表示しているので特に、健康を意識するお客さんが多く訪れるといいます。
客「週に2回ぐらい(利用している)野菜が多いというのがうれしい。油物、揚げ物など大好きだがそればっかりに偏っちゃうとちょっとあれなので」
客「色鮮やかでどれも食べてみたいという思いになる」
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「安心して食べられるお弁当をお客さんに提供したいという気持ちをずっと今まで(創業から)18年間続けてきている。『こういうこだわったお弁当屋さんが沖縄にあったんだね』と言われた時はうれしいですね」
地域に寄り添う弁当づくりを続けてきた城戸さんには、忘れられない光景があります。
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「住んでいる小禄からでもはっきり分かるくらい赤々と空まで燃えているのが、今でも忘れられない」
それは、あの首里城火災です。
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「僕ら大金が寄付できるわけではないが何かしたいとは常に思っていて、自分たちが何ができるかと思った時に弁当屋だから 弁当を売ることしかできないと思って」
ことしの秋に完成する正殿。ただ、その一方、火災で失われたそのほかの建物や文化財の修復は今後も続きます。これからも、復興を後押ししていきたいと城戸さんは新たな弁当を形にしました。それが…
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「こちらが首里城復活 嘉例(かりー)弁当です」
先月から販売を始めた首里城の復活を願う「首里城復活 嘉例(かりー)弁当」売り上げの一部は、首里城の復興支援に寄付されます。
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「ひじき入りのジューシーが入ったお弁当は今回もみじ弁当では初めての試み炙り軟骨塩ソーキも自家製の塩麹を使って柔らかく炊いているので箸でも崩れるぐらい柔らかいトロトロのソーキ。またゴーヤチャンプルーなど沖縄らしいものが詰まっているお弁当になっている」
「食べることで首里城を応援する」嘉例弁当は、城戸さんだからこそできる復興支援です。
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「今年(正殿が)復活するということで、一緒に盛り上げていければと思っている」
首里城へのエールをお弁当に込めて…。もみじ弁当は、沖縄の味とともに復興へ、願いを届けます。
もみじ弁当・城戸伸一郎さん「真心を込めて作ったお弁当です。どうぞ、スタジオでも召し上がってください。」
玉城アナウンサー「きょうは6のつく日ではありませんが、「首里城復活 嘉例弁当」をもみじ弁当さんが特別に用意してくださいました。本当にありがとうございます!」
玉城アナウンサー「先月、販売を始めてから反響も大きく、「首里城のためになれば」と買い求める人も多いそうです。取材で印象に残ったのは、城戸さんの「弁当屋だから、弁当で応援したい」という言葉でした。それぞれが、自分にできる方法で首里城を支える。この嘉例弁当も、そうした復興への思いのひとつです」
玉城アナウンサー「『首里城復活 嘉例弁当』は、ことし12月26日まで、毎月6のつく日に、ゆいレール小禄駅ともみじ弁当の店舗で販売されます。次の販売は、4日後の26日(日)です。販売時間や数には限りがありますので、事前にご確認ください。そして、もみじ弁当の営業時間はご覧の通りです」
ここまで、「週刊首里城」でした。
