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首里城正殿と並行して復元が進められている「両廊下」。2025年12月から木材を組み上げる工程が始まっていて、その作業の様子が12月15日に報道陣に公開されました。
首里城正殿の左右に設けられる「両廊下」は、正殿と周囲の建物をつなぐ回廊状の建物です。工事に必要な木材には、林業が盛んな奈良県などで伐採された国産ヒノキが採用され、その後福井県の作業場に運び、ひとつひとつ加工されました。
建物の大きさや構造は、平成の復元以降得られた知見を基に変化していて、2025年12月3日から宮大工10人の手で柱や梁など、木材を組み上げる建方工事が始まっています。
玉城真由佳アナウンサーが「人材育成が大きなテーマとなっている令和の復元・両廊下の作業の中心となっているのは県出身の宮大工です」と伝えました。
次の世代に技術をつなぐため、今回の再建には多くの県出身の若手職人が携わってきました。その集大成となる両廊下の作業では、これまで現場で技を磨いてきたうちなーんちゅ宮大工2人が、左右それぞれの廊下の取りまとめ役を任されています。
宮大工・近藤克昭棟梁は「二人とも指示を待つのではなく自分で考えて色々対応してやってくれている。頼るところは頼ってもらっていいが自分のこうやりたい、こうしたいという気持ちを持ちながらいろんな作業にあたってほしい」と話しました。
両廊下は2026年2月までに軒回りの工事を終え、瓦葺きや塗装を経て2026年秋の完成を目指します。
