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那覇市有地の所有権を巡り、不動産関係者や元総会屋らからあわせて5000万円を受け取ったとして収賄の罪に問われている元那覇市議会議長の裁判で、検察は懲役4年と追微金4000万円を求刑しました。

この裁判は、那覇市の市有地の所有権をめぐり元那覇市議会議長・久高友弘被告が、議会で便宜を図る見返りに他の被告と共謀の上、現金5000万円を受け取った収賄の罪に問われているものです。これまでの裁判で久高被告は起訴内容を認めています。

2025年11月17日開かれた公判で検察は「市民や県民に大きな不信感を抱かせた」と指摘。「被告人の刑事責任は極めて重い」などとして懲役4年・追微金4000万円を求刑しました。一方、弁護側は「前科前歴がなく、酌量すべき事情が多く存在する」として執行猶予付きの判決を求めました。

久高被告は「議員や県民の皆さま対して深くお詫びを申し上げます」と謝罪し「今後、罪を償いながら那覇市や地域のために少しでも貢献できるように自分の出来るだけの努力をしていきたい」と述べました。判決は、2026年1月23日に言い渡されます。

また、贈賄の罪に問われている元総会屋の小池隆一被告の裁判も開かれ、検察は「被告に賄賂という認識はあり、極めて周到な準備で計画的な犯行である」と主張し懲役2年6カ月を求刑。一方、弁護側は「賄賂の認識はなかった」と述べ、無罪を主張しました。判決は、2026年2月9日に言い渡されます。