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米軍基地周辺の湧き水などから体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFAS」が高濃度で検出されている問題を受け環境省は1月31日に除去装置を稼働させる実証実験を宜野湾市で始めました。

2023年8月から11月にかけて沖縄県が行ったアメリカ軍基地周辺の湧き水や河川の調査では46地点のうち33地点でPFOSとPFOAの合計値が1Lあたり50ngという国の暫定指針値を超えていました。

宜野湾市のチュンナーガーでは暫定指針値の44倍となる1Lあたり2200ngの検出されています。

毎年、土壌汚染対策の一環として調査事業を行っている環境省は1月31日にPFASを取り除くための実証実験を開始しました。チュンナーガーの水をくみ上げるためのポンプ小屋にPFASを吸着させる粉末状の活性炭が入ったろ過装置が設置されていてくみ上げた水がろ過装置を通った時にPFASが取り除かれる仕組みです。

実証実験の結果は3月末をめどに取りまとめたい考えで環境省の担当者は「除去技術の向上で湧き水などの地下水が改善することを期待している」としています。