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1日、読谷村の小学校で沖縄戦を疑似体験するワークショップなどを通して平和について学ぶ出前授業が行われました。

授業で「大きいガマを選んだ人は後ろに移動してください」と呼びかけていました。

1日、読谷村の古堅南小学校でこどもたちに平和について考えるきっかけにしてほしいと6年生の児童らおよそ100人を対象に出前授業が行われました。この授業は平和への願いを世界に向けて発信しようと22年前に県が創設した「沖縄平和賞」の事業の一環として行われたものです。

出前授業では県内で社会課題の解決に取り組む「うなぁ沖縄」の狩俣英美さんが講師となり沖縄戦を疑似体験してもらおうと大きなガマか小さなガマ、どちらに逃げるのかを選択したり、なにを持っていくか誰と逃げのるかを考えるワークショップが行われました。

授業で講師が「なぜ大きなガマを選びましたか?」と問いかけます。「生き残る可能性が高いと思う」続いて「なぜ生き残る可能性が高い?」と聞くと「人が多いから」「広いから生活しやすそう」と答えていました。

一方こちらには「どうして小さいガマを選びましたか?」と聞くと児童は「逆に大きいガマだと最初に狙われそうな気がしたから」「人数が多いと逆にバレやすそうだし、過ごす面でも人数が多かったら暑苦しいから少ない方がよさそう」と答えていました。

児童らはただ聞くだけではない沖縄戦を自分ごととして捉えることで改めて「平和」について考えているようでした。児童らは「今、過ごしている普通が平和なんだなって思った」や「あちこちウクライナとかでも戦争が起きているので、日本は戦争はしていないけど、これから起きるかもしれないので、今は平和を大切にしていきたい」「戦争がなくて豊かだったらみんな平和かなって。みんな豊かで暮らせたらいいなと思いました」「愛は平和だと思いました。みんながみんなを思いやって平和に過ごすこと」と話していました。

今後、児童らはさらに学びを深めるためにワークショップのモデルとなった地元・読谷村のチビチリガマとシムクガマを訪れることになっています。