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未明にけたたましくなったアラーム音に、驚いた方も多かったのではないでしょうか。今日の早朝、北朝鮮は人工衛星を打ち上げ、沖縄本島と宮古島の間の上空を通過しました。今年の5月と同様に、打ち上げは失敗したとみられています。

「ミサイル発射」を告げる警報が出された県内各地の早朝からの動きをまとめました。

「警報音 ミサイル発射。ミサイル発射。北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます。建物の中または地下に避難してください」

北朝鮮の衛星発射を告げるJアラートが出されたのは、きょう午前3時54分。夜が明けきれない県内に、警報が鳴り響き、テレビ画面も一斉に切り替わりました。

岸田総理「本日、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用した発射を行いました」「いずれにせよ、詳細はこれから受けようと思います」

未明のJアラート 北朝鮮ミサイル発射で沖縄県内に緊張走る

5月に続いて発射された、北朝鮮のロケットは複数に分離し、一部は宮古島と沖縄本島の間の上空を通過したとみられています。

玉城知事「県民に大きな不安を与えたことは大変遺憾と言わざるを得ません。今後とも情報収集に当たるとともに、国市町村と緊密に連携し、県民の安全安心の確保に全力で努めてまいります」

県は午前8時半から危機管理対策本部会議を開いて、被害状況を確認しました。

今回の警報は、発令が未明だったこともあり、沖縄都市モノレールなど県内の交通機関への目立った影響はありませんでした。

公務員(53)「朝だったから影響なかったと思うが、通勤時間だったらいろいろ影響があったかもしれない」

宮古島市民「あってはならないこと。不安だ」

未明のJアラート 北朝鮮ミサイル発射で沖縄県内に緊張走る

政府は4月以降、宮古島市、石垣市、与那国町にロケット発射に備えて、自衛隊の迎撃ミサイルPAC3を配備しています。PAC3が置かれている宮古島の市役所には、早朝から職員が集まり、座喜味市長ら市の幹部も駆けつけました。

座喜味宮古島市長「国においては北朝鮮に対して周辺国・地域を不安にさせる行動は自制するよう外交努力をしっかりお願いしたい」

石垣市担当者「早い時間、市民が寝ている時間の中で、どれだけ皆さんに情報がいっているのか心配」

石垣島や、与那国島など先島地域でも早朝から警報が鳴り響き、行政担当者には緊張感も走りました。5月に続き、再び県民を混乱させた北朝鮮の衛星発射。北朝鮮当局は今回の発射を「失敗」としており、10月に再度発射を行う方針を示しています。

防衛省・小野田政務官「(PAC3はどのような状況で撤収するか?)現段階で具体的なことはちょっと申し上げることは差し控えさせていただきます」

ロケット発射を受け、防衛省は、宮古島などに配備されているPAC3について、配備を継続するか否か、明らかにしていません。

未明のJアラート 北朝鮮ミサイル発射で沖縄県内に緊張走る

街録・中学2年生「(怖いとかは?)特になかった」「(なぜ?)大体EEZの外に落ちているからだと思います」「外に落ちているから、あまり危機感は感じなかった」

今回のように北朝鮮の衛星発射に県民が翻弄される事態は、10月にも起きる可能性があります。