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児童虐待を早期発見するための知識と技能を学習する研修会が那覇市で開かれました。研修会には、児童虐待の対応に携わる警察官や児童相談所の職員などおよそ60人が参加しました。

そのなかで、医学博士で琉球大学の二宮賢司教授が講演し、子どもが大人から暴行を受け体にできたアザややけどの状態をスライドで見せるなど実際にあった事例を紹介し、「虐待を受けた子どもと関わるなかで今後の参考にしてほしい」と述べました。

警察職員は「(児童虐待は)子どもが自分が被害にあっているということを周りに伝えづらい、潜在化しているというのが特性として挙げられます。そのため子どもを取り巻く周りの大人が虐待に気づいて、早期発見保護につなげるのが目的」と述べました。

県内では、警察が児童相談所に報告した虐待を受けた子どもの数が5年連続で増加していて、2022年は、5年前の3倍以上となる2309人にのぼります。

研修の参加者は、講演で聞いた内容を各職場で共有して、虐待の早期発見や対応をする際に役立てていくということです。