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めざせ甲子園 きょうは第1シードの日本ウェルネスです。秋の大会準優勝、春では優勝と躍進を遂げ、夏は初の甲子園を目指す日本ウェルネス。新たな歴史を刻み続けるチームにはたとえ出場機会が少なくても、道しるべとも言える副キャプテンがいました。

春の大会で「初」優勝!チャレンジマッチでも春のセンバツでベスト16入りした沖縄尚学相手に勝利を収め「初めて」沖縄大会の第1シードとなった日本ウェルネス高校。

日本ウェルネス 「足元を見つめて目指す「初」切符」

沖縄市の学校施設内にグラウンドがないため、県内各地のグラウンドで練習を行っています。この日は雨のため、那覇市内の室内練習場で行われていました。戦力分析では、すべての分野で3.8と細かい点数が。4まではいかないものの3.5よりは高い実力を持ち、日ごろ練習してきた成果を試合で発揮してほしいという五十嵐監督の希望も含めての評価です。

ピッチャーは、MAX142キロのエース右腕、上原律己だけでなく、春の大会で5試合に登板した安里幸大と2年生の大地兄弟、サウスポーの山内大輝などの安定感が増し、より厚みを増しています。

日本ウェルネス 上原律己選手「みんな頼りがいがあってたくましく感じている。夏は投手が一番大事かなと思っているので5人でしっかり決勝まで投げぬこうと思っている」

打撃では、ワォーターズ璃海から始まる上位打線の高い出塁率と、4番當銘愛渉(あいる)、5番大濱安綺のパワーのあるバッティングでランナーを返す強力打線で得点を重ねます。投打ともに充実し夏に向け突き進むチームですが技術以外のことも大切にしてきたといいます。

日本ウェルネス 宜野座凛主将「声ってスコアブックには書かれていないけど野球には必要なことだと思うので、そういうのもしっかりできるチームが上に行けるのかなと思う」

その中心となっているのが、キャプテンの宜野座凛とともに、急成長するチームを引っ張ってきた副キャプテンの與那覇瑠虎。これまでの大会では背番号13、出場機会は多くはありませんが、3塁コーチャーとしてチームに貢献しています。

日本ウェルネス 「足元を見つめて目指す「初」切符」

日本ウェルネス 與那覇瑠虎(りとら)選手「チームが勝ってくれればそれで良いので、最高なので、もちろん出たいという気持ちはあるけど、出られないなら出られないでスタメンのサポートをしてあげて、自分の分が回ってきたら自分の仕事、役割を果たすという感じ」

日本ウェルネス 上原律己選手「声は沖縄一、日本一だと思う。最強です。メンタルも声も全部」

練習でも、声でチームを盛り立てたり、次のメニューの準備のリーダシップを取ったりする姿がありました。

今の3年生は2年前、1年生大会で初優勝し好スタートを切ると去年秋の県大会で、準優勝し、初めて九州大会への出場を果たしました。日本ウェルネス 宜野座凛主将チャレンジャーの気持ちでずっとやってきたので、目の前の1勝をするだけで気づかないうちに九州大会に行っていた。うれしい反面、初めてだからこそ、その好成績が冬の慢心につながり、チーム全体に広まっていたといいます。

緩くなったチームを立て直そうと、五十嵐監督が喝を入れたのは、チーム全体に影響力を持つ副キャプテンの與那覇でした。

日本ウェルネス 「足元を見つめて目指す「初」切符」

日本ウェルネス 五十嵐康朗監督「(気持ちが)切れたというよりも慢心しているかなと、野球を甘い感じで捉えているかなという感じが瑠虎らしくないというか」

日本ウェルネス 與那覇瑠虎(りとら)選手「勝ち上がっていって少しチームが浮いていた。一番は「自分の足元を見つめ直せ」という(監督からの)言葉で、自分の足元は一番自分が見えていないと言われてその通りだなと思った」

與那覇はまず時間厳守や、身の回りの掃除・片づけなどグラウンド外での生活態度を改めることから始めました。

日本ウェルネス 與那覇瑠虎(りとら)選手「自分が一番最初にやらないといけないと思ったので、自分から引っ張っていってやった」

足元から見つめ直した副キャプテンの姿勢は次第にチームメイトにも波及していきました。そして迎えた春の大会では、初めての優勝を果たし、チャレンジマッチでも沖縄尚学相手に勝利を収めました。

日本ウェルネス 宜野座凛主将「日ごろの生活がまだまだだったので、それが大事だと気付かされた部分はある。日ごろの生活をしっかりやっているとチームも引き締まって、(試合で)変なところでミスしないチームになったのかなと思う」

日本ウェルネス 五十嵐康朗監督「野球をする前の野球が今のチームのポイントだと思っていたので、それが瑠虎が先頭に立ってやってくれたなと思っている」

副キャプテンの支えで「初」の九州大会、「初」の春優勝など多くの「初」を作った創部6年目・日本ウェルネス。残る「初」は「甲子園」切符。「初」の夏第1シードからスタートします。

日本ウェルネス 當銘愛渉選手「夏は勝って甲子園決めて、いつもがんばっているキャプテンと與那覇に恩返しができたらなと思う」

日本ウェルネス 與那覇瑠虎(りとら)選手「集大成なので悔いを残すことなく、一戦一戦全部出し切って甲子園に行きたい」

「甲子園行くぞ!」

日本ウェルネス 「足元を見つめて目指す「初」切符」