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未利用の農作物から天然繊維を製造する企業が、パイナップルの葉などから高品質な繊維を抽出する技術を開発しました。

この技術は、循環型社会の実現を目指し、天然繊維事業を手がけるフードリボンが3年かけて開発したもので、パイナップルの葉やバナナの茎に高圧の水をたたきつけて、繊維を抽出するものです。

これまでは、手作業で繊維を取り出し乾燥までに数時間かかっていましたが、この技術により、およそ5秒で繊維を取り出すことができるほか、ダメージも軽減され、高品質な状態で抽出することができます。また、環境負荷が少なく量産可能な機械の小型化にも成功しました。

5月22日、那覇市で開かれた発表会でフードリボンの宇田悦子社長は「生産者に利益を還元しながら天然繊維の本格的な生産を目指していく」と意気込みを語りました。

フードリボンでは今後、宮古島や石垣島で2023年7月中に機械20台を導入し稼働させるほか、フィリピンやインドネシアなどに設置を進め、2023年度は1000トンの生産を目指します。