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返還が合意されてからおよそ半世紀、移設に向けた本格的な動きが始まります。4月20日開かれた日米合同委員会で那覇軍港の浦添移設について、T字型の埋め立て地に17の施設がつくられることで合意されました。

那覇軍港を巡っては、1974年に日米間で移設を条件に返還が合意されました。その移設先としてキャンプキンザーに隣接する浦添市西海岸周辺となっています。

移設計画をめぐっては、2022年10月、県は国側が示したおよそ49ヘクタールをT字型に埋め立てることについて合意していました。県はその理由についてこれまでに「移設協議会で現有機能の確保が目的と繰り返し確認している」と説明しています。

4月20日開かれた日米合同委員会において埋め立て計画として示されていたT字案で合意しました。埋め立て先には事務所や倉庫のほか、食堂、消防署など合わせて17の施設が建設される計画となっています。

一方で、2年前から軍港ではオスプレイの離着陸が繰り返し行われてきており、県は更なる基地負担につながるとして使用しないよう求めていますが、アメリカ軍は軍港でのオスプレイの運用を続けています。

軍港の移設について県の試算では、完成までにおよそ17年かかると見込まれています。