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陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島周辺で消息を絶った事故から4月20日で2週間です。これまでに5人の死亡が確認されていて1人の引きあげと依然、行方がわかっていない4人の捜索が続けられています。

熊本県に司令部を置く陸上自衛隊・第8師団に所属するUH60ヘリが今月6日、宮古島周辺の海域で消息を絶ち、坂本雄一第8師団長などを含むあわせて10人の行方が分からなくなった事故から4月20日で2週間が経ちました。

自衛隊は、4月16日に伊良部島から北に6キロ、水深106メートルの海底で主要な機体の一部とそのなかで隊員5人を見つけ死亡を確認しています。

また機体の近くでは隊員とみられる1人が見つかっていて引きあげが急がれていますが、深い地点まで潜って捜索する「飽和潜水」のダイバーを乗せる自衛隊の船は、燃料補給などのために現場海域を離れています。

花城桜子記者は「午前10時の池間島です。自衛隊のヘリコプター事故からきょうで2週間です。昨日から風が強く吹いていますがきょうも船による捜索が続けられています」と伝えました。

自衛隊は4月20日艦艇3隻、航空機3機、陸上部隊300人を投入しいまだ行方の分からない4人の捜索を続けていて、佐良浜漁港からはゴムボートに乗って現場海域にむかう隊員の様子などが確認できました。

また、海上保安庁の大型測量船「平洋」が24時間態勢で海上での捜索に参加しています。自衛隊では事故原因の究明に向けて海底に沈んだ機体を回収する方針で4月21日に入札を行って民間会社と契約を結ぶことにしています。

森下泰臣陸上幕僚長は「陸上自衛隊は関係機関のご協力を得つつ、海・空自衛隊と全力で捜索活動を実施してまいりましたが、死亡という報に接し、痛恨の極みであります。また、遺族のみなさまに対しましては、心よりお悔やみを申し上げます」と話しました。

また会見の中で4月21日付けで第8師団長と宮古警備隊長の交代を発表しました。坂本雄一師団長以外で伊与田雅一宮古警備隊長が消息を絶ったヘリに搭乗していたことを認めた格好です。

ただ、この2人が死亡が確認されている5人との関係ついては明らかにしませんでした。