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2023年2月、石垣市内で左の翼を骨折した状態で保護されたカンムリワシが治療とリハビリを終え12日、自然に帰されました。

このカンムリワシは2023年2月に石垣市崎枝の道路わきで骨折した左の翼を広げ仰向けの状態で保護された雄の成鳥です。

カンムリワシの左脚には、黄色の7番のカラーリングが装着されていて3年前今回、保護された場所の近くで衰弱していたところを保護された個体でした。カンムリワシは、放鳥されると元気よく飛び立ちましたが、付近を縄張りにしているとみられるカンムリワシが現れ、少し手荒い歓迎を受けていました。

環境省石垣自然保護官事務所仲本光寿さんは「子育て真っ最中のカンムリワシもいて縄張り争いも結構頻繁にあるので、すくすく(育ち)縄張りも求めて定住するのではないかと思います」と話しています。

またカンムリワシリサーチ・リハビリ担当渡久山恵さんは「かなり気が強い負けん気が強い、頑固な警戒心が強い個体なのでこちらが与えている置き餌にまったく手をつけない期間が10日間あったので自然の餌をとりに夜な夜な出かけなければいけない状態でした。自然の餌はしっかり食べていたのであれだけ飛べるのですから自分で取って食べれると思います」と話していました。

2023年のカンムリワシの交通事故は石垣島で4件、西表島で1件発生していてそのうちの2羽が死んでいます。石垣自然保護官事務所では野生動物に注意して安全に運転してほしいと呼びかけています。