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QABのアナウンサーが県内各地を歩き魅力を発見する「お散歩プラス」です。竹富町の黒島をめぐるお散歩、後編です。

畜産業が盛んで、島民200人に対し牛の数3千頭と人の数を牛が上回る「牛の島」黒島。前回は、コロナの影響で3年ぶりの開催となった牛まつりの魅力をた~っぷりお伝えしました。今回は牛以外の「島の魅力」にクローズアップします!

玉城「お散歩プラス 今回は黒島の牛だけではない魅力に迫ります。案内は黒島研究所の中西さんです、よろしくお願いいたします。」

「黒島の魅力は牛だけじゃない」と豪語するウミガメの研究員・中西悠(なかにし・ゆう)さんをガイドに迎え、お散歩再開です。

お散歩プラス#34 竹富町 牛だけじゃない黒島の魅力

玉城「まず始めは?!」黒島研究所 中西さん「黒島でも絶景のスポットがあります!伊古桟橋です」玉城「見えてきましたね~!!」

海に向かって一直線にのびる「伊古桟橋」は、まるで海を歩いているかのような気分を味わえます。

黒島研究所 中西さん「昔はここが船着き場になっていた干潮の時間になると全部干上がってしまうんですね、満潮の時間にしか船が着けなかったということで今は使われなくなった」

玉城「自転車でここ走ると気持ちがいいですよね」黒島研究所 中西さん「そうですね 歩くとちょっと長いですよね」

周囲を見渡しながら歩くこと10分…

玉城「おっ先端にやってきました!」黒島研究所 中西さん「ハートの島のハートのまん中ですので、ここがくぼんでる部分、くぼんでいる部分から突き出したところ」玉城「すごい!ハートの真ん中にいま立っています」

ハートの島の真ん中には「絶景」が広がっていました。実はこの景色、島の人たちの地道な努力によって守られているんです。

黒島研究所 中西さん「最近北風が強かったので漂着ごみが流れついて」玉城「砂浜ゴミがありますね」黒島研究所 中西さん「ゴミ拾いの活動をしている島の人なんですけど」玉城「こんにちは 話を聞いてもよろしいですか」

宮澤さん「牛まつりでもお話しましたよね」玉城「牛まつりでお会いしましたよね!牛汁を!!」宮澤さん「牛汁およびビーチクリーンです」

島で観光業を営む宮澤さんは、2020年に「ブルーハートプロジェクト」というチームを島の有志で立ち上げ、毎日仕事の合間に海岸清掃を行っています。島内の各海岸にはごみを捨てるための「回収ポッド」が設置されていて、いつでも誰でも漂着ごみを捨てられるようになっています。

お散歩プラス#34 竹富町 牛だけじゃない黒島の魅力

玉城 Qここで分別をする?宮澤さん「分別はねしないんです。いや、するんですけど、これは瓶と缶、電池とかスプレー缶とかそれだけは分別するんですよ」「本当は分別しないといけないですよ(でも)町役場の方にも理解してもらって」「あんまり追及しちゃうとみなさんが気軽に拾うというところにブレーキがかかっちゃう。拾うことをまず優先してほしい」

回収されたごみは、船で石垣島に運ばれ行政が分別し処分されています。これまでの3年間で1t袋、実に300袋分のごみを拾い集めてきました。

「誰もが気軽に参加できる仕組み」が島の海をより一層輝かせていました。

玉城「島を巡っているとお腹が空いてきました」黒島研究所 中西さん「この近くに私の行きつけのカフェがあるので是非行ってみましょう」やってきたのは港近く、牛の像の側にある島の人たちの憩いの場、島カフェ「はーとらんど」

宮良りみさん「また撮影ですか」玉城「会場でお会いしましたよね」

ここでも牛まつりでグルメ担当をしていた宮良さんと再会しました!「はーとらんど」の人気メニューは?

宮良りみさん「お待たせしました~黒島名産の『生アーサそば』です」玉城「うわぁ~美味しそう~」

玉城「磯の香りと色が違いますね!これって天然なんですか?」宮良りみさん「もちろん天然2月~大体4月の終わり位までびっしりと海に生えている。それを全部手摘みで採って手で洗って干して提供している」

お散歩プラス#34 竹富町 牛だけじゃない黒島の魅力

またデザートには店の看板メニュー「アイス天ぷら」もいただきました。

玉城「いただきます~!おいしい~!外は熱々なんですけど中は冷たくって不思議な感じ」

宮良さん「これだけを食べるためにわざわざ船に乗ってくる人もいますよ」玉城「私も船に乗って来たいぐらいすごく美味しいです」

食事のあとはみんなでゆんたくタイム。島時間を島の人とともに過ごす離島を訪れたときの醍醐味です。

最後にやってきたのは、中西さんが勤める「黒島研究所」です。

玉城「あの看板なんですか?!サメ?」黒島研究所 中西さん「これ冗談じゃないですよ」玉城「冗談じゃないってことはいるってことですか?サメがいるんですか?」黒島研究所 中西さん「池の中をご覧ください」

玉城「サメ見当たらないですけど…うわぁ!」黒島研究所 中西さん「やってきましたね」

敷地内で悠々と泳ぐのは黒島近海にも生息する「レモンザメ」。

お散歩プラス#34 竹富町 牛だけじゃない黒島の魅力

玉城「この研究所って一体何なんですか」黒島研究所 中西さん「こんな感じで生き物を飼っていますし博物館・水族館のような施設になっている」

1975年設立の黒島研究所は県内最古の海洋生物の研究施設で研究所といっても常設の展示室があり、黒島に住む動物や民具などを見ることができます。

玉城「お~すごーい!いろいろありそうですね!」玉城「ウミガメってこんなに大きいんですか?」黒島研究所 中西さん 「実際にこれくらいの大きさになるんですね」玉城「これで何歳くらい?」黒島研究所 中西さん「実は年は分からない 大体30~40年でこれくらいの大きさになるが、そこから先はまだ測定できていない。もしかしたら万年生きているかもしれないというのがウミガメ」

黒島の砂浜には、世界的にも珍しく、アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイの3種のウミガメが産卵に訪れます。産卵調査を主に行う中西さんによると、去年はおよそ3000個の卵が黒島近海の砂浜に産み落とされたそうです。

玉城「この付け根をこうですか?見てくださいかわいいですね表情が!眠そうな顔していませんか」

研究所内でふ化したという生後1年にも満たないアオウミガメも飼育されていました。しかし今、こんなに可愛いアオウミガメが大きな問題を引き起こしています。

黒島研究所 中西さん「増えてよかったととられるのが普通なんですけど増えすぎると何でも良くないんですね」

お散歩プラス#34 竹富町 牛だけじゃない黒島の魅力

「今増えて困っているのがこのアオウミガメなんですね、西表島の周りには「ウミショウブ」という絶滅危惧種の海草が生えているんですけど、絶滅危惧種のウミショウブを絶滅危惧種のアオウミガメが食べ尽くしている。」

「そうなるとどういうことが起こるかというと、魚が卵を産む場所がなくなったりして結果的に魚が減ってしまう生態系のバランスが崩れてしまう一種類を守りすぎてしまうとこういうことが起こってしまう。」

現在は柵で囲うなどウミショウブを守るための対策が講じられています。増やすことだけでは守れない自然界のバランスを考えていく必要があります。

その他にも黒島に流れ着いた宇宙からの漂着物に魚に…ヤシガニ…サメにいたるまで施設内では、多種多様な生き物を間近で見ることができました。

黒島を巡るお散歩も終わりの時間。最後に、島を見渡せる展望台で中西さんに黒島の魅力を聞きました。

黒島研究所 中西さん「黒島に来る人、来る前から地図を見て「何にもない」来てからも「何にもない」という人が結構多い きょうみたいに回ってからようやく分かる魅力があったりして島の人のあたたかさがいいとか  人それぞれの黒島の魅力を見つけている人がたくさんいてそんな魅力が少しでも伝わってよかったと思う。」

お散歩プラス#34 竹富町 牛だけじゃない黒島の魅力

ハートフルな島に生きる、牛に人に景色に生き物に魅了されたお散歩ぷらすはここまで。次回のお散歩は、あなたの住む街かもしれません!

今回初めての黒島だったんですが、リピーターが多いのもうなずけるまたすぐ行きたくなる居心地のよさ黒島の皆さんの「ハートの温かさ」が何よりも魅力だと感じました。

今回取材にご協力いただいたみなさんありがとうございました。以上お散歩プラスでした。


お散歩プラス#33 竹富町 3年ぶりの開催”黒島牛まつり”