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7月の参議院選で一票の価値に格差が生じたのは憲法違反だとして、弁護士グループが全国各地で選挙の無効を求めていた裁判で福岡高等裁判所那覇支部は「合憲」で「選挙は有効」と判断しました。

参院選をめぐる一票の格差訴訟は議員1人あたりの有権者数が最も少ない福井県の選挙区と比べて最大で3.03倍にのぼり「投票価値の平等に反する」として東京の弁護士グループが各地で選挙のやり直しを求める裁判を起こしていました。

沖縄選挙区では格差が約1.84倍で1票の価値が0.54票しかない状態でした。

11月2日の判決で福岡高等裁判所・那覇支部の谷口豊裁判長は「選挙区間の格差を是正するための措置を講じるべく、取り組みを進めていたと認められる」と指摘しました。

そのうえで、「違憲の問題を生じる著しい不平等状態が生じていたということはできない」として「合憲」と判断を示しました。

7月の参院選をめぐる判決はこれで、「違憲」が1件で「違憲状態」が4件、今回を含めた「合憲」が4件となっています。