沖縄唯一のプロレス団体「琉球ドラゴンプロレス」。旗揚げから9年が経ち、今では県出身の若手選手が活躍するなど地域に密着しながらの活動を続けています。モットーは「沖縄をプロレスで元気に!」団体の今を取材しました。

リングの上で繰り出される迫力ある技、時には客席の笑いを誘いながら次々と鮮やかな技を決めていきます!沖縄唯一のプロレス団体「琉球ドラゴンプロレス」通称「琉ドラ」。

「琉ドラ」9周年 夢と勇気と感動と笑顔を

嘉手納町を拠点に2013年に旗揚げし、県民にプロレスをより身近に感じてもらおうとこれまで様々な場所で興行してきました。

例えば、薄暗い洞窟で行った洞窟プロレス。多くの人を集めた商店街プロレス。海にリングを浮かべた海上プロレス。魅力は何と言ってもファンとの距離感。地域密着をモットーに活動しているとあって県民に親しまれています。

名護市から訪れたファン「距離が近く感じるのでそういう選手たちがだんだん強くなって今まで勝てなかった選手とかに勝ったりすると、感極まって泣くっていう」

うるま市から訪れたファン「仕事をしているんですけど、琉ドラの試合をピックアップして休み希望を入れてなるべく観戦するようにしていますね。(Q.相当ファンですね)はい!」

「琉ドラ」9周年 夢と勇気と感動と笑顔を

旗揚げから9年が経った今では、沖縄にちなんだ個性豊かなリングネームを持つ選手たちが活躍。「糸満の人間魚雷」というキャッチコピーにふさわしく一際大きな体格の「ウルトラソーキ」は糸満市出身の26歳。団体唯一の県出身レスラーで、琉ドラは彼にとっても幼い頃から身近な存在でした。

琉球ドラゴンプロレス・ウルトラソーキ選手「(中学生の頃に)国際通りで試合しているのをみていたんですけど、興奮しかなかったですね。沖縄のレスラーの一員に早くなりたいって思うようになりました」

この日は旗揚げ9周年を記念する大会。会場には多くのファンが詰めかけました。

タッグ王座「双琉王」では、対戦相手・ドラゴンゲートに流出したベルト奪還をかけて、団体の代表・グルクンマスクが首里ジョーとタッグを組みます。グルクンマスクは序盤から激しいチョップやキックで相手を挑発。足を絡めた技で見せ場を作ると、激しい攻防に!首里ジョーは空中戦で会場を沸かせるものの、最後は相手につかまり、ベルト奪還はなりませんでした。

「琉ドラ」9周年 夢と勇気と感動と笑顔を

この日のメインはうまんちゅ王座「琉王」選手権。9代目王者に君臨するウルトラソーキは、吉田隆司(たかし)を迎えます。周年を記念する大会で負ける訳にはいかないウルトラソーキですが、キャリアで勝る相手のペースに飲まれます。

ドラゴンゲート・吉田隆司選手「チャンプこんなもんか!」

しかし、この言葉がウルトラソーキに火をつけます。場外への豪快なダイブを決めると、強烈なラリアット!さらに、ブレーンバスターでダメージを与えます。その後も手を緩めることなく見事防衛に成功しました!

琉球ドラゴンプロレス・ウルトラソーキ選手「俺はあなたを倒してもう永久チャンピオンです。永遠に琉王でずっと守り続けます。防衛したぞ!」

琉球ドラゴンプロレス・ウルトラソーキ選手「沖縄のプロレスでみんなを元気にしたいなと。今度はウルトラソーキをみてレスラーになりたくなったって思う子がひとりでもできたらいいなと」

「琉ドラ」9周年 夢と勇気と感動と笑顔を

代表をつとめるグルクンマスクさんも現役選手、さらにファンの支えもあって今では若手選手も育ってきているんですよね。ただ団体にとって非常に厳しい出来事となっているのが「コロナ禍」です。以前と同じように収入を得ることが難しくなり、一時は存続も危ぶまれました。しかし琉球ドラは今、再び前を向いています。

今は月1回のペースで行われている興行。コロナ禍に見舞われ、以前と同じような興行ができなくなった時、団体は道場を兼ねた一般向けのジムを沖縄市にオープン。パーソナルトレーニングに加えて開校したプロレススクールではプロレスの楽しさを伝えています。

琉球ドラゴンプロレス・グルクンマスクさん「子どものころからリングに上がってプロレスラーと一緒に練習するという時間があれば親しみやすくなると思うんですよねそういう子たちが大人になってプロレスラーになりたいってなってくれたら」

「琉ドラ」9周年 夢と勇気と感動と笑顔を

さらに今、特に力を入れて取り組んでいるのが、県環境科学センターの協力・監修のもとで行う徹底した感染症予防対策。来場者の手指消毒に加えて試合ごとのリングの消毒、さらにパソコンを使って二酸化炭素の量を測定し、密を生まない会場作りを行っています。

大勢の人を迎えてもリスクのない大会運営を目指しながら、withコロナを見据えたエンターテインメントのあり方を模索しています。

琉球ドラゴンプロレス・グルクンマスクさん「沖縄のエンターテインメントってたくさんあるのでこれを絶やしたくないというか、僕らがそのモデルケースとなってみなさんに広がっていって、エンターテインメントという文化をちゃんと守っていこうと」