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車椅子ソフトボールです。このコーナーでも先々週去年12月に結成された県内唯一のチーム「琉球ワイルドキャッツ」をご紹介しましたが、おととい県外強豪チームを招いて初めての対外試合に挑みました。

沖縄市で行われた「琉球ワイルドキャッツ」初めての対外試合。東京のGlitters(グリッターズ)、そして横浜ガルスと国内トップクラスの2チームが胸を貸してくれました。

会場は本来、モータースポーツを行う場所ですが、車いすラグビーのパラリンピック銅メダリストでチームに参加している仲里進(なかざと しん)さん。

車椅子ソフト琉球ワイルドキャッツ初試合

仲里進さん「どうしても僕らは車いすなので土の上だと漕ぐことができない。こういうアスファルトの上だと車いすの転がりも良い新しいフラットな会場というのはすごく僕らにとってはありがたいということ」

舗装された場所で行うのが特徴の1つ。基本的なルールは野球やソフトボールと同じですが車いすを操作するため、野手はソフトボールより一回り大きな球を素手で扱うことが多くあります。さらにカウントは1ボール1ストライクからスタート。2ストライク後のファールは三振アウトになります。

仲里進さん「(チームの)半分くらいは健常者、それから障がい者。そういうのは(障がい者スポーツに)今まででない楽しさで良い」

健常者で野球やソフトボール経験者が多く参加しているワイルドキャッツ。車いすの扱いにはまだ慣れていません。対してグリッターズは車いすバスケの経験者が中心です。攻撃で見せたのはレベルの高い走塁技術。

得点圏に進めたランナーをホームに返していきます。それでもワイルドキャッツは意地を見せました。

車椅子ソフト琉球ワイルドキャッツ初試合

ソフトボール経験者 新垣凛夏選手「(積極的に)打ってくるバッターは外角に投げて打たれないようにした。楽しいです」

猛攻を4点でしのぎ迎えた6回。ノーアウト1,2塁のチャンスをつくるとバッターは理学療法士を目指す学生、髙良夢人選手。

ワンバウンドしてフェンスを越えるエンタイトル2ベースヒット記念すべきチーム初打点を上げました。

つづく沖大生、島袋啓選手もセンター横を破る2点タイムリー2ベース。障がい者スポーツへ積極的に関わる若者たちの連打で1点差に詰め寄ります。

さらに1アウト3塁と一打同点のチャンス、ここで・・

レフトへの当たりで同点、のはずでしたが素早い返球とナイスブロックでホームタッチアウトさらに車いすを漕ぎ慣れていないバッターも1塁アウトでダブルプレー。

車いすソフトならではの展開であと一歩及ばなかった琉球ワイルドキャッツ。初戦勝利とはなりませんでしたが善戦しました。

応援にかけつけた元ソフトボール日本代表のエースで日本車椅子ソフトボール協会の髙山樹里理事長は沖縄での普及に期待を寄せました。

車椅子ソフト琉球ワイルドキャッツ初試合

髙山樹里理事長「短期間でチームを作っていただいたがこれがきっかけとなって県内でも試合ができるとかチームが増えてくれたらと思っている」

沖縄の車椅子ソフトボールにとって記念すべき第一歩となりました。

琉球ワイルドキャッツ 増田良平代表「一生懸命楽しくやれたので良かった。小学生でも良いし楽しくやりたいという方はお待ちしているので一緒にやりましょう」

琉球ワイルドキャッツの情報はSNSで見ることができるということです。