新年早々、新型コロナの感染急拡大によって県立高校の部活動にも様々な制約が出てしまっています。

まずは部活動は当面の間、原則休止となりました。ただ、九州や全国大会への出場が決まっている選手やチーム、地区・県大会への出場が決まっている選手やチームは、大会の2週間前から学校長が許可した場合のみ部活動が可能になります。

ただし、その場合も制限時間があることや練習試合などは禁止。分散登校により部活動のためだけに生徒が登校することは認められません。このような形で制約もある中、きょうは不安とも戦いながら懸命に前を向く部活動の今を取材しました。

コロナ禍でも前を向く部活動の今

県立美里工業高校。空手部の稽古場にあるホワイトボードにはきのうの日付の練習メニューが記されていました。 しかし、その場に選手の姿はありません。

美里工業・仲座寛徳監督「選抜を前にしてまずは春季大会を勝ちにいこう、そして最終的に選抜をという中で、どういう思いと言ったら、落胆と仕方ない(という思い)。前を向くしかないなと、そういう気持ちですね」

空手部では、3月の全国選抜へ出場する選手もいるため学校長から部活動の許可は下りていますが、県内の感染急拡大を受け保護者や生徒らから不安の声があがったことから当面の間、全体練習を自粛することにしました。

部では、自主練習期間中、各選手が体調や練習メニューを日々シートに記すことや、この期間の過ごし方などを共有し、乗り切ろうとしています

その空手部の1人、仲村健杜選手。小さい頃から通っていた地元の道場を借りて、妹たちと自主練習をしています。

コロナ禍でも前を向く部活動の今

美里工業・仲村健杜選手「コロナはもうないかなと思って(新年を)迎えていたので、全国はみんなと一緒に練習をして(勝利を)取れるかなと思ってすごしていました」

仲村選手は、去年11月初出場の九州大会で個人組手76キロ級で優勝を果たし、3月に宮城県で行われる全国選抜へ九州王者として挑むことが決まっています。この階級での選抜出場は県勢では8年ぶりとなる快挙です。

全国の舞台で戦うことが決まり、気持ちも強くして迎えた1年。しかし、コロナ急拡大で自主練習を余儀なくされ、出鼻をくじかれたかっこうです。

美里工業・仲村健杜選手「(組手は)対人で人がいないのは大きくて、正直高校の練習よりは物足りないというのもあるんですけど」

それでも選抜大会への思いは決して水を差されてはいませんでした。

美里工業・仲村健杜選手「焦ってももうコロナは広まっているので仕方ないと思っているので、焦るくらいな前向きに自分の今できることを全部やって、それが3月の結果になると思っているので」

コロナ禍でも前を向く部活動の今

美里工業・仲座寛徳監督「とにかく1日1日絶対手を抜くなよと、必ず日の目を見る日はやってくるから、努力を積み重ねてその日をじっとこらえて待っていようと生徒には伝えています」

コロナ禍でも前を向く部活動の今

嘉手納高校・平良真理監督「沖縄は感染拡大しているが、現地に行ってもいろいろな注意をしながらやらないといけない。いい試合をして健康で帰ってくるように、頑張って(コロナ禍での)成功例をいっぱい作って欲しい」

一方、こちらは週末の嘉手納高校体育館。唯一練習を行っていたのはウエイトリフティング部。

総勢女子5人の嘉手納高校は去年11月の県大会で女子6階級中4階級で優勝し、さらに5人全員が九州大会への出場権を獲得しました。

3月末に予定されている全国選抜大会への出場をかけた九州大会は、鹿児島県で今度の土日に開催されます。大会前のため、部活動は許可されていますが、選手たちは見えない相手とも戦っています。

コロナ禍でも前を向く部活動の今

嘉手納高校・村山晴花主将「部活でも絶対に(部室に)入る前に体温測定と、消毒をして入るということを徹底しているので、九州に行っても絶対に新型コロナにかからず帰って来られたらいいと思う」

東京オリンピックでは日本代表チームのコーチを務めた平良真理監督は、コロナ禍にある選手たちの心と体のコンディション作りに心を砕いています。

嘉手納高校・平良真理監督「階級制限もあるので体重の減量などもあって、抵抗力が弱くなるところもあるので、栄養休養というのも必要と思っている」

新年早々、部活動を襲うコロナの感染急拡大。 様々な制約や、感染対策など不安や緊張は尽きず現場の葛藤は続きますが、 それでも選手たちは決して下を向くことなく、新たな1年のスタートを切っています。

コロナ禍でも前を向く部活動の今

嘉手納高校・岸良愛天音選手「みんなでちゃんと感染予防して、九州でいい成績を残して、みんなで優勝してかえって来たいという気持ちが強いので。いまを頑張る」

美里工業・仲村健杜選手「全国で個人は初めてなので、どんな姿になってもどんな状態でもとりあえず勝つことだけを考えて戦っていこうと思っています」