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うるま市の漁港 軽石でモズク養殖に影響

小笠原諸島の海底火山の噴火に伴う軽石が県内各地の沿岸に押し寄せ、漁業に深刻な被害をもたらしています。うるま市の漁港では「モズク」の養殖をストップせざるを得ない状況になっていました。

モズクの養殖業を営む・金城勝也さん「コロナも明けて、今年は影響を受けていたので心配していたんですけど、軽石の予想できない被害が突然やってきたので、漁師がみんな困惑している状況です」

モズクの養殖が盛んなうるま市の浜漁港では本来なら、種付けが終わった網を海の中に設置しないといけない時期を迎えているのに、3週間ほど前から流れ込むようになった軽石で海が濁ってしまい、網を張る作業ができずにいる状況に陥っています。

金城さん「まだ種付けを始めて(モズクを)海に下ろしている段階だが、どうしても1カ月半から2カ月くらい(作業が)遅れるので、収穫量にも影響してくると、予測がつかない大きな被害になるんじゃないかという見通しです」

作業が遅れればそれだけモズクを成長させる時間が少なくなり、次の春に収穫できる量が減ってしまう可能性があります。

新型コロナで飲食店や土産物品の需要が落ち込み、モズクが値崩れを起こしていることもあり、軽石の影響がいつまで続くのか心配は尽きないといいます。

浜漁港ではこれまでに1t袋で30袋分の軽石を除去し、港に入り込まないようにするための膜を設置するなど対策を進めていますが、モズクの養殖や漁の再開についてめどは立っていないということです。