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10月31日、投開票が行われた衆議院議員選挙。県内4つの小選挙区ではオール沖縄が2勝、自民が2勝という形になりました。

議席を減らしただけでなく、辺野古を抱える3区で議席を自民に奪われたことで来年に名護市長選や県知事選を控える中で辺野古を阻止したいオール沖縄には大きな痛手となりそうです。

4つの選挙区に11人が立候補して、激しい選挙戦が繰り広げられた今回の衆院選。

衆院選 オール沖縄2勝・自民2勝

那覇を中心とする沖縄1区は前職3人による三つ巴となりましたが共産党の赤嶺政賢さんが、6万票あまりを獲得。国場さん、下地さんを破り当選を果たしました。

当選した赤嶺政賢さん(共産・前)「オール沖縄に対する県民の信頼が草の根のかなり奥深くに広がってるという手応えを感じてました。民意を無視する政府への怒り、これが今度の選挙の結果に繋がったんじゃないか。政府が強権を振るうような態度に、これは本当に怒りの表れだということを政府は受けとめていただきたい」

比例当選した国場幸之助さん(自民・前)「(新型コロナの影響で)やりにくい選挙戦ではありました。しかしそれぞれの候補者同じ条件だったと思いますので、それだけが原因ではなくもっと地に足の着いた活動をやっていけばよかったなと。私自身の政策や政治姿勢やいろんな面で届かなかったこと、これがまず大きな原因であったと思います。また結果を見て冷静に謙虚に分析していきたいと思います」

落選した下地幹郎さん(無所属・前)「必ず、みなさんと一緒になって、また政治のど真ん中に必ず行く。きょうは、この思いを誓う日だと、それを表すことが私のこの選挙に対する思いでもあるし、みなさんに対するお詫びでもあるし、これからの沖縄の政治をつくる思いでもあると思っております」

衆院選 オール沖縄2勝・自民2勝

浦添市や宜野湾市などの沖縄2区。この議席を守ってきた照屋寛徳さんの後継として出馬した社民党の新垣邦男さんが初当選を果たしました。

当選した新垣邦男さん(社民・前)「今回の結果、勝利を何とか勝ちとったんですが、本当にほっとしております。照屋寛徳先生が6期18年守り抜いてきた議席。本当に大事な大事な議席ですから、何とか勝利をさせていただいて、本当にほっとしている状態です」

比例当選した宮崎政久さん(自民・前)「有権者の皆様のもとに訴えは届いていたと思います。ただ、選挙でありますから、有権者の皆様のご判断がすべてでありますので、やはりこれは私の力不足以外の何物でもないと思っております」

衆院選 オール沖縄2勝・自民2勝

辺野古新基地建設問題に揺れる名護市を抱える沖縄3区。おととしの補欠選挙と同じ顔触れの一騎打ちとなりました。今回は自民党の島尻安伊子さんが雪辱を果たし、衆院初当選となりました。

当選した島尻安伊子さん(自民・新)「ホッとしていると同時に、身の引き締まる思いでございます。本当に多くの有権者の皆さまにご支持をいただいたということ、これを心して、また頑張っていきたいと思います。コロナ後の経済をどのように立て直していくのかというところに、多くの有権者の皆さまの、ご関心があったのだろうと思います」

落選した屋良朝博さん(立憲・前)「(コロナ禍で)生活への不安、地域の経済がよく回っていないことに対する不安、さまざまあった中で、辺野古というイシュー、問題をなかなかひとつ取り出して訴えていくというのが状況的に難しいこともあったのかなと」

衆院選 オール沖縄2勝・自民2勝

現職大臣とオール沖縄の新人の戦いとなった沖縄4区。公務で選挙区に入れない期間もあったものの自民党の西銘恒三郎さんが、票を固め6期目の当選となりました。

当選した西銘恒三郎さん(自民・前)「(大臣の公務で)なかなか地元に戻れないという意味では、非常に心配しながらの選挙戦でありました。ですけど市町村議員団、県議団、あるいは、推薦をいただいたあらゆる組織の方々、自民公明の連立のもとで、全力で戦った結果だと思っております」

落選した金城徹さん(立憲・新)「オール沖縄で訴えたことが、理解が足りなかったということは私はないと思います。やはり私自身の知名度不足と、運動量が結果的に足りなかったんだと思っております」

小選挙区で勝利した4人に加え、自民の国場さん、宮崎さんは比例での復活当選。また公明から比例単独で立候補していた新人の金城泰邦さんも当選を決めました。

投票所今回の衆院選の投票率は54.90%で前回より1.48ポイント低くなりました。

10代女性「私は行っても良かったんですけど、どこで投票するかも分からないんですよ。なので行かなかったです」

20代男性「経済とかどういう風に考えているかなみたいな感じで一応(候補者選びを)した」

30代男性「北部、いわゆる辺野古で自民が勝ったっていうのは、なにかしら何かしら変化はあるのかなと考え方が変わってきたのかなという印象を受けました。」

50代男性「自民が1つ議席を増やしたってのがあって、やっぱり沖縄振興のことを考えたら、これから先の10年のことを考えると、やっぱり国と対峙ばかりしていると前に進まないことっていっぱいでてくるのかなという風に思っています」

80代女性「安定した沖縄がほしいよね、戦争の無い。80歳を越せば、子孫のことしか考えないのでね」

衆院選 オール沖縄2勝・自民2勝

選挙から一夜明け、玉城知事は。

玉城知事「選挙は有権者の判断審判によるものですので、その結果については当然厳粛に受け止めたいという風に思います」

また辺野古を抱える3区でオール沖縄が議席を落としたことについては次のように述べました。

玉城知事「やはり辺野古の問題は普天間基地の一日も早い危険性除去から考えると辺野古の移設は負担軽減にならないと多くの県民の皆さんがしっかり声を上げていると思いますので、そこは全くブレることはないというように私は捉えています」

ここからは船越記者です。今回の衆院選はオール沖縄が2勝、自民が2勝という結果になりましたが、どのように見ていますか。

船越記者「これまで沖縄での選挙は、辺野古新基地建設問題が最大の争点となっていましたが、今回はコロナ禍で行われる初めての国政選挙となりました」

船越記者「沖縄は緊急事態宣言の期間が全国で最も長かったうえに観光を主要産業としている沖縄ではコロナによって経済が大きなダメージを受けるなど深刻な状況になっています」

船越記者「オール沖縄側の候補は辺野古新基地建設反対を重点に訴えていたなかコロナによる経済などへの影響もあってこれまでの選挙と比べ、基地より経済を重視する有権者が増え、コロナ後の経済対策などを重点に訴えていた政権を担っている自民党に一定の票が集まった形と言えそうです」

その中でも辺野古を抱える3区は自民候補が勝利。辺野古反対を訴えていたオール沖縄側の前職が落選となりましたよね。

船越記者「辺野古を阻止したい玉城県政にとって地元の3区を落としたことは来年1月には名護市長選挙を控えているだけにオール沖縄には大きな痛手となりそうです。今回の選挙では、これまでオール沖縄を支えていた経済界のグループが支持しないことを表明するなどオール沖縄の弱体化を指摘する声もあがっています」

船越記者「オール沖縄陣営の関係者は「多少オール沖縄に驕りがあったのかもしれないし、県民との乖離があったのかもしれない」としたうえで、辺野古反対の声や政府の姿勢への不満を持つ人もいるのは事実なので基本に立ち返って心を一つにする必要があると話していました」

船越記者「2カ月後には名護市長選があり、次の夏には参院選、そして秋までには天王山ともいえる県知事選も行われます。県政奪還を目指す自民党は、ここからさらに弾みをつけたいところです。一方で県政を死守したいオール沖縄側は体制の再構築が急務と言えそうです」

今回の選挙で比例もあわせて沖縄からは7人の国会議員が誕生しました。これから国会の場で、選挙戦で訴えていた公約をどう実現するのか、沖縄の声や抱えている課題をどう解決していくのか、私たち有権者もしっかり見る必要があります。