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「甲子園の父」と「リトル沖縄」が具商にエール

いよいよあすセンバツ2回戦に挑む具志川商業。甲子園初勝利、そしてここからの快進撃に思いを馳せる関西の「うちなんちゅ」がいます!試合直前のナインの表情と合わせて現地からお伝えします。

甲子園入りから2週間。あすを前に甲子園にも近い球場で最終調整を行った具志川商業ナイン。試合を待ちわびる声とともに2回戦への思いを強めています。

具志川商業粟国陸斗主将「率直に楽しみという気持ちでいっぱい」「みんな本当にそんな感じで早く試合やりたいと思っている感じ」「この冬でやってきたものを全部出してリベンジします」

2年ぶりに帰ってきたセンバツ。観客を制限し、ブラスバンドの演奏も禁止されましたが。スピーカーからは試合展開に合わせて定番の応援曲が!実はこれ、長く沖縄勢の友情応援をしてきた尼崎市立尼崎高校の吹奏楽部が事前に録音した演奏。アルプス席からナインの背中を押します!

これまで尼崎高校吹奏楽部を率いてきた伊良部島出身の羽地靖隆(はねじ・やすたか)さん。39年に渡ってアルプス席での演奏を指揮、沖縄球児にとっては「甲子園の父」とも言うべき存在です。

羽地靖隆さん「(具志川商業は)小さいと思うけどこの何年かと聞いているけど4~5年くらいの間によく頑張ってきたなとまとまりのあるチームだと思う」

今回のセンバツで流れているのは定番の20曲、そこに沖縄にちなんだ曲はありません。羽地さんが具志川商業のために演奏したかった曲、それが。

「ハイサイおじさん」

羽地靖隆さん「今回はまとめてCDを作るということで(演奏曲が)決められている」「具志川商業の分だけでも(ハイサイおじさんの音源を)作っておけば良かったかなと思っている(他の学校とは)別に」

そこには、沖縄の球児を支え続けてきたこの曲への特別な思いがありました。

羽地靖隆さん「最初のうちは弱いチームばかりだったけど、だんだん沖縄が伸びてきて沖縄尚学が優勝したり興南が連続優勝したりレベルがあがってきたなと思う」「また勝ち抜いてくれたらいいかなと思う」

いつものようなアルプス席での応援は叶わなくても…再び甲子園で躍動するナインの姿を待っています。

羽地靖隆さん「今度頑張ってくれたら良いと思う相手は強豪だけど」

一方、こちらは大阪市大正区にある商店街。見渡してみると…あちらこちらに沖縄に馴染みのある品々が。実はここ、沖縄からの移住者が多いエリアで、通称「リトル沖縄」とも呼ばれている地域です。こちらの「うちなんちゅ」たちも具志川商業の快進撃を待ちわびています。

「甲子園の父」と「リトル沖縄」が具商にエール

沢志商店知名初美さん「頑張ってもう一つ上がっていってほしいなと思う1回戦で勝ってきているから」「応援している」

うるま御殿川上清満さん「(次も)大丈夫あのくらいの打撃もピッチャーもみんな足も速いし揃っているし次も勝つと思います」

店を訪れた人「(初戦は)どっちが自分の野球ができるかの勝負かなと思いながら見ていた」「具志川商業もそれなりに落ち着いていて強い」「(あすも)勝ってくれたら嬉しいかな」「次勝ったら大変ですね」

沖縄だけでなく関西でも、うちなんちゅたちが応援してくれているということですね!さて、あすはいよいよ2回戦去年の秋、九州大会で敗れた福岡大大濠とのリベンジマッチです!