※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

きょうから、11回シリーズでコロナと沖縄を振り返ります。最初のテーマは、「生活」です。

市場女性「子どもが勉強しなくなった。お家にずっといるから、なんかやる気ないんでしょうね。学校始まっても続いてるような感じ。」

新都心公園・男子高校生「オンライン授業、最初は楽でいいなと思ったんですけど、だんだん友達と会えなくなってくるのがちょっとさびしいなって思うようになってきて、学校始まったときは嬉しかったですね。」

医療関係者「交通機関を使っての出勤だったのを、人が乗っているのが少ない時間帯に乗り降りするように気を付けたりとか、常に消毒とかのものを持ち歩くようになりました。」

2020年、私たちの目の前の世界は、新型コロナによって、大きく姿を変えました。出かけるときは、マスク。こまめな手洗い、あと、体温チェックも欠かせません。行く先々で、人とのやりとりは、仕切り越しに行うことが多くなりました。

こうした行動の指針となっているのが、今年5月から、国が呼びかけている「新しい生活様式」。新型コロナウイルスを拡大させることなく、日常生活を送るためのものです。県内では、どう実践されてきたのでしょうか?

2020年を振り返る コロナ×生活

男性・新都心公園「(忘年会は)全然ないですね、こういう状況なんで、個人的にはあまり足運びたくないし、自分だけの問題じゃないんで、おじいちゃんおばあちゃん、親とか。」

女性・真嘉比公園「出し物をみんな収録して、リモートでやるらしいです。」

今年も残すところ3週間あまり。例年なら忘年会で賑わう時期ですが、今年は、繁華街は人通りもわずかばかり。店の入り口には、宴会プランの案内、ではなく、コロナ対策のお知らせが貼られています。

新型コロナの収束する気配がみえない中で、県内企業の忘年会は、軒並み自粛傾向となっているようです。

久茂地の飲食店店員「忘年会に関しては、正直なところ、例年よりかなり少ないです。企業のお勤めの方のお声を聞いても、今年は大人数での忘年会は中止されている、禁止されているというお声もかなりいただくので、4~5人様の忘年会のご予約はいただいているので、そういったニーズに対応していきたいなと思っています。」

こちらの店では、夏に休業を余儀なくされ、GOTOイートや忘年会に期待を寄せていました。予約状況はまだ厳しいものの、密集・密接、密閉の3密を避けた店舗のレイアウトで、ニーズの掘り起こしを狙います。

レトロな雰囲気が魅力の栄町市場。1人で訪れる人や、3~4人ほどの少人数で楽しみたいという人に人気です。

栄町・男性客「外に出ていくっていうのを、ずいぶん遠慮しないといけなくなって、といって家にこもっているのも随分つらい。なんか、どうなってしまうんだろうっていうのがありましたね。とてもいい馴染みのお店も、お店閉めちゃっているし、とてもつらかったね。」

栄町・男性客「頑張っているのは、自粛。仕事も減ったりもしているけどね、飲み歩かないということを考えていますね。」

2020年を振り返る コロナ×生活

外出自粛や職場での3密をさけるために、県内の企業でも、在宅勤務などテレワークの導入が進みました。沖縄都市モノレールでは、朝夕の通勤ラッシュ時の乗客の数が、去年と比べておよそ3割減りました。

沖縄都市モノレール株式会社・金城也治駅長「コロナの影響で、車内混み合う中を避けているとか、テレワークなどのですね、時差出勤も、そうですけど、そういったものにシフトしている感じはうけます。」

また、飲み会の減少などで、帰宅時間が早まった影響もあるのでしょうか、夜9時以降の利用者は、去年の半分ほどとなりました。

今年の夏は、ステイホームを充実させるアイテムに人気が集まりました。ビニールプールは、売れ行きが倍増。県独自の緊急事態宣言に伴い、ビーチやプールの利用が制限されたことが大きく影響しました。

2020年を振り返る コロナ×生活

県医師会・安里哲好会長「今年のお盆の行事を縮小し、3密を避け、高齢者との交流により新型コロナを高齢者に感染させない配慮を強くお願い申し上げます。」

8月下旬、コロナにより高齢者が重症するケースが続く中、県医師会が県民へ緊急メッセージを発表しました。規模を縮小し、旧盆は少人数で行うという声が多くきかれる中、浦添市の比嘉さんのお宅では。

比嘉さん「これからもみんなのことをどうぞ見守っていてください。はいウートートー。」

通信アプリを使い、リモートでウークイを開催。県内にいる親戚に加え、遠くは山口県やフィリピン、アメリカから6家族、総勢23人が参加しました。人と直接会うことが難しくなってきたこのご時世、インターネットを使ったオンラインのコミュニケーションが欠かせない存在となりました。

新都心公園・男性「月に1回は模合はやっていたんですけど、それがなかなかできなくなって、おしゃべりとかができなくて。オンラインで飲み会もやってる。息子と孫と。」

栄町・店員「親とはじめてコロナで自粛なったときに、テレビ電話して、なんかちょっと照れ臭いけど、ちょっと嬉しいっすよね。コロナの流行が終わったら、やっぱり、早く帰って顔を見たいなとは思います。」

2020年を振り返る コロナ×生活

オンラインで絆を深める人がいる一方、お年寄りの中には、生活が制限され、精神的な疲れや、寂しさを感じるという声も多く聞かれました。

新都心公園・女性「出かけたいところも出かけられないし、もう家にいるしかないけれども、人のいないのを見計らって歩くだけが、そのような1日、過ごしています。」

真嘉比公園・男性「もう、家の中で寝たり、起きたりして、テレビちょっとぐわぁ見て、ニュースぐわぁ見て、また寝てってやったんですよ。もうお家にずっといられんさ、家内とまた、けんかするから、もう大変、一匹オオカミなっているさぁね、ひとりしみじみ大変。」

2020年を振り返る コロナ×生活

高齢者の孤立を防ごうと、那覇市の繁多川公民館では、コロナ禍の中、あえて、住民と行政関係者が集まる企画を先月からスタ ートさせました。食品や日用品の物々交換をおこなうシェアマーケットです。

自宅にある不要な食品をもってくると、必要なものを必要な数だけもらうことができます。

繁多川公民館・本多まどかさん「支援する側もされる側も、物々交換をすることによって、皆さん参加がしやすくなる。コロナ禍で、地域の方々の顔が見えづらくなっている状況が続いていて、そんな中で、中には生活が困窮している方、支援が必要でお困りの方がやっぱりいらっしゃるんじゃないかというところから、きっかけではじめたシェアマーケットだったんですね。」

顔の見える関係をつくることで、困りごとがあれば、必要な行政の支援につなぎやすくなります。

コロナ禍で、私たちは、ソーシャルディスタンスを守らざる得ない状況になっています。多くの人が、新しい生活様式に移行していく中で、孤立が進むケースをどう拾い上げるか、課題がみえてきました。

2020年を振り返る コロナ×生活

衣・食・住あらゆる面で変わりましたよね。そのなかで、高齢者への支援のあり方というのは大きな課題ですね。

3密を避けるため、大人数での集まりを控えようという動きはまだまだ続きそうです。こうした動きのなか煽りを受けやすいのが「一人暮らしの高齢者」なんですね。

感染してしまうのではという不安から、人と会うことを避け、デイサービスもお休みして、自宅にこもりがちになる人もいます。コロナで社会と接する機会が減ってしまい、SOSの声をあげてもまわりに届きにくい状況が生まれています。

埋もれた声をどう拾い上げ、手を差し伸べていくか、これまで以上に心の距離を縮めていく必要があります。