ことし、新型コロナの影響で高校野球や高校総体、中体連などの部活動の全国大会が相次いで中止となりました。特に3年生にとっては、これまでの「集大成」となる夏が奪われた夏でした。様々な葛藤と戦った生徒たちの姿を追いました。

ことし、新型コロナの影響で、全国大会が中止となった県高校総体。それでも、この夏、およそ9000人の高校生が中止となった柔道などを除く29競技に青春の全てをぶつけました。

沖縄工業 知名淳監督「正式に中止が決まったということで、正直そこを目指してきて、気持ちを切り替えてとか言いづらいね。」

夏の甲子園が中止になった高校野球。春夏の甲子園中止は・・・。大会史上初の出来事でした。しかし、7月4日からは県独自大会が開催され63校59チームが、最後の夏を戦い抜きました。

感染防止対策のため、球場に入れたのは野球部員と一部の保護者のみ・・・声を出しての応援は禁止されましたがそれでも球児たちの熱戦に思いがあふれる夏でした。

高校総体、そして高校野球。3年生にとって最後の夏に躍動する選手たちの輝く姿・・・しかし、その一方で・・・

首里 なぎなた部・宮城昭奈主将「今までと違うので、自分たちもどうしていいかわからない」

首里高校なぎなた部。インターハイ団体で全国3連覇がかかっていたことしの夏が消えました。目指す目標がなくなった3年生には受験への不安と、最後まで仲間とやり遂げたい気持ち、その両方が交錯していました。

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首里 なぎなた部・宮城昭奈主将「演技のペアとか団体も(メンバーを)決めないといけないから、急げと言っている訳ではないけど、もうどちらかに絞らないといけないかなと思う」

玉那覇愛佳さん「自分は7月までやり切ると決めていて ここまでみんなで頑張ってきたから本当はみんなで続けたい

話合いの結果、8人いる3年生のうち4人は県大会出場を決意し、残る4人は引退を決意しました。コロナが奪った夏がありました。

首里高校 なぎなた部。高校総体の日。部活を続けるか受験を優先するか・・・葛藤した3年生8人のうち、試合に出たのは4人でした。

宮城昭奈主将「先に引退してしまった4人の分まで残った4人は全力で最後はみんな8人で優勝することを目標にこれまで練習を頑張ってきた。」

注目は5人1組の団体戦。去年までインターハイ全国2連覇と、他を圧倒する首里。県大会では、当然!優勝が目標です。

山田選手「パワーを下さい」宮城・玉那覇選手「パワー!!」体育館のギャラリーでは引退を決めた4人の仲間が自分たちの思いも重ねて声援を送りました。全国大会が消えた夏!首里高校なぎなた部、最後の夏が始まりました。

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「楽しもう」「おっしゃ!!」前原高校 山根龍人男子主将「県総体の先生方や父母 また一緒に練習している部員たちが支えてくれたので」「開催されることに元気よくコロナに負けずやっていきたいと思っている。」

前原高校空手部主将 山根龍人(やまね りゅうと)くん。前原は、男子団体組手、去年の県高校総体につづく連覇を狙っていました。

前原の女子 主将、新屋乙葉(しんや おとは)さん。前原高校 新屋乙葉 女子主将「(大会を)開催してくれた県高体連のみなさんにもやってよかったと思える感動のある試合にしたい」

ことしの県独自大会で優勝した八重山高校野球部、ナインが大会中、折々に見上げた夏の空その先にことし7月に亡くなった恩師がいました。県独自大会の優勝旗を手にこの日八重山ナインが訪ねたのは添石先生の実家でした。

内間元主将(仏壇前であいさつ)「見守ってくれてありがとうございました(中略)これからも八重山高校野球部を、僕たちを見守っていてください」

恩師に勝利を報告したナインたち。ことしの特別な夏をどう思ったのでしょうか。 

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内間元主将「今(甲子園で)交流試合が行われている中で見るんですけど、やっぱりここでやりたかったなって思うんですけど」「こうやって優勝という最高の形で 夏を終えられたので、最高の夏でもあったし、甲子園がないという悔しい夏でもあったと思います」

たった一度切りの3年生の夏。忘れられない、それぞれの特別な夏がありました。QAB特別番組「「消えた夏」に刻む~中高校生アスリートの記憶」はあす土曜日午後2時30分からお送りします。

きょうダイジェストで紹介した、主人公たちがどのような夏を迎え、最後を飾ったのか是非ご覧ください。