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こんにちは、スポーツお伝えします。新型コロナの影響で自宅で過ごす時間が増えている中で変わらず盛り上がりを見せているのがeスポーツです。今、どのような取り組みがされているのか、そしてその取り組み方について県出身のプロゲーマー・ときど選手に聞きました。

対戦型ゲームをスポーツ競技として捉えた「eスポーツ」競技人口は世界で1億人を超えると言われ県内でも各地で大会が開催され、多くの人で賑わいを見せてきました。

新型コロナの影響で外出自粛が呼びかけられる現在でも、その熱気は少し違った形で高まり続けています。

コロナ禍でも盛況のeスポーツ

THE WAVE 長山啓太さん「新型コロナウイルスの影響もあってなかなかオフラインでのイベント、屋外のイベントができない状況で、私たちも色々試行錯誤をして、やはりeスポーツの良いところって屋外のイベントだけではなくてネットを介してイベントができるという良い点がありまして、オンラインイベントを集中的に取り組んでいるところです」

たとえ外に出られなくてもインターネットを通じて家にいながら対戦することができるeスポーツ。

この競技の企画・運営を行う県内企業「THE WAVE」でも予定していた屋外での大会が相次いで開催ができなくなる中で“在宅大会”と称し、オンラインで大会を開催。実際に面と向かっての対戦ではなくともやはり勝負となると、各プレーヤーも気持ちが高まります。

大城陽資さん「ネット環境をちゃんと揃えればいつでも対戦ができるし、コミュニティがすごく大きなものなので格闘ゲームを始めて7年目になるんですけどもやっぱり飽きないですね。本当に楽しいですね。また、オンラインでの大会の様子はプレーヤー同士で実況を入れるなどして収録。インターネット上で、生配信や編集したものを公開するなどしてeスポーツを見ることが好きな人も楽しめるようになっています」

こうした家にいながらできるeスポーツの試合はゲームができ、インターネットの環境が整っていれば誰でも参加することができ、今、競技人口も増えてきているといいます。

コロナ禍でも盛況のeスポーツ

THE WAVE 長山啓太さん「かなり増えていますね。大会に出たかったという人も多くて(屋外など)オフラインの大会に参加しづらいという方もオンラインだったら参加したいという選手もたくさんいますので」

オンラインでできるという特性を生かし盛り上がりを見せるeスポーツ。ただ、「ゲームばかりでいいのか」という不安を持つ人が多いのも事実。

そこでこの競技の可能性と取り組み方について県出身で東大卒のプロゲーマー・ときど選手に聞きました。

ときど選手「他のスポーツと変わらないというか僕は真剣にやるのはなんだっていいと思うんですよね」

県出身で東大卒のプロゲーマー・ときど選手。2017年に世界最大の大会で優勝し、世界一に輝くなど格闘ゲームで世界トップクラスの実力を持つときど選手も今のeスポーツの盛況ぶりには驚いていると話します。

コロナ禍でも盛況のeスポーツ

ときど選手「eスポーツの可能性はすごいでしょうね。今ここ3~4年で伸びてきて、まだその勢いは衰えるどころかどんどん整備されていますし、法整備も進んできていると思うので【ここからまた跳ねるんじゃないかなと思って】そういう意味ではすごい夢のある世界ですよね」

今でこそトップを走るときど選手も一時は勝てない時期が続き挫折も味わってきたことを振り返りながら、大切なのは「取り組み方」だと話します。

ときど選手「僕にとってゲームというのは、真剣に取り組むことができれば人としてちゃんと成長できるものなんだなというのは僕は思っていることですね。何でも取り組み方が間違っていれば毒になるし、取り組み方さえ良ければその人の人生にとって薬になると思っているので、僕にとって真剣に取り組むのは格闘ゲームだったという話ですよね」

それでも、今外出自粛で家で過ごす子どもたちなどが「ゲームばかりやっていいのか」と不安に思う家庭も多いのでは。そこでときど選手にメッセージをもらいました。

コロナ禍でも盛況のeスポーツ

ときど選手「(子どもたちに)勉強をさせてください。ゲームで勝つためには論理的思考で戦略を考える必要があるので、それは勉強することで培われると思うんですよね。戦略を立てるための論理的思考今でもeスポーツは世界的なものなので、レベルの高い海外の選手と色々話したり、戦略を議論して練り上げていく必要があるので、語学・英語を勉強すること、僕はしていてよかったと思いますね。(あとは)体力が必要だと思いますし、ゲームをうまくなるには総合力が必要だと思うんですよ。手先の器用さとかだけではなくて決断力・メンタルの強さ、そういうのも鍛えないといけないということをぜひお子さんにもしっかり言っていただけるといいと思います」

何事もバランスが大切。eスポーツだからといってゲームだけやっていればトップに立てるかと言えばそういうわけではないということ。とはいえ、外出自粛の中でも、競技ができるという点はやはりeスポーツの魅力。