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県医師会は緊急会見を開き、県内でも新型コロナの流行が始まっているという見方を明らかにしました。

沖縄県医師会の安里哲好会長は「推測ですが倍々で人数が多くなっていく可能性がある。一人一人がうつさないように努力していただきたい」と話しました。

県医師会の安里会長はこう述べ、県内で新型コロナの流行が始まっているとの考えを明らかにしました。そのうえで感染経路がわからない人が増えていることについては、市中感染が今後広がる可能性を指摘しました。

沖縄県立中部病院・感染症内科の高山義浩医師は「どこで感染したわからない人がちらほら出始めているので、十分警戒しなければいけない段階」と述べました。また、市中感染として広がっていく可能性もあるかとの質問に対しては「残念ながらあると思います」と答えました。

ただ、医師会ではコロナに感染したかもしれないという心配にかられ医療機関に殺到すること、中でもPCR検査を受けたいと感染症指定医療機関などに押しかけないで、まずは保健所に相談して指示に従うよう求めました。

県医師「県内で流行が始まっている」

市中感染、この後も広がる可能性があるということですが、医療現場としてはどんな課題がありますか?

船越記者「県内では感染症の指定医療機関に石垣、宮古も含め6つの医療機関が指定されていて、感染症のための病床数は合わせて24床となっています」

24床というと、きょうだけでその半分にあたる12人の感染者が出ましたが足りるのでしょうか。

船越記者「県は指定医療機関のほかに、協力医療機関も利用して40床病床数を増やすとしていますが、今後さらに増えた場合、宿泊施設などの利用も検討しています。また新型コロナの検査、PCR検査も県の施設では1日に38件が可能ですが、日に日に検査対象が増えているため、民間業者などに依頼し検査件数を増やす予定です。しかし、今後検査対象が広がった場合、検査に遅れが出ないかという点が課題となります」

医師会もきょう改めて呼びかけていましたが、感染拡大を食い止めるためにも、不要不急の外出を控えたり、人が密集する場所を避けるなど一人ひとりが強く自覚して行動することが大事だと言えます。