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29日と30日の2日間の日程で河野防衛大臣が就任後初めて沖縄に訪れ、玉城知事との面談では辺野古新基地建設で意見を交わし平行線をたどりました。

玉城知事「きょうは1日お疲れ様でございます」

河野防衛大臣「日曜日にすみません。いつも週末で…」

玉城知事「よろしくお願いします」

河野防衛大臣「よろしくお願いします」

就任後初めて沖縄を訪れた河野防衛大臣。内閣改造で外務大臣から防衛大臣に起用されました。政権の重要なポストを立て続けに担う安倍総理を支える側近、「ポスト安倍」候補の1人とも言われる大物に玉城知事は県民投票の結果などを説明しぶれない姿勢を示しました。

玉城知事「辺野古埋め立てに反対という沖縄県民の民意はゆるぎないものであります。直ちに埋め立て工事を中断し、問題解決に向け県との対話に応じていただきたい」

これに対して河野大臣は…

河野防衛大臣が来沖&辺野古シンポジウム

河野防衛大臣「普天間飛行場を全面返還するための方策として、この辺野古移設を政府としては一日も早く実現をしなければいかんというふうに思っているところでございます」

「辺野古が唯一の解決策」とする従来の国の考え方を踏襲する河野大臣と、辺野古”反対”を訴え続ける玉城知事。県と国は、今、「軟弱地盤」を焦点に攻防が続いています。

河野防衛大臣「(有識者は)その道のプロですから、しっかりとご意見をいただけるという風に思っております。時期、その他については、はっきりした段階で申し上げたいと思います」

あくまでも、工事を止めない考えの国、きのうは、宜野湾市長や名護市長・久辺三区の区長らとの面談も行われました。

豊原区・宮城直美区長「いろいろと地域のお話をしっかりと受け止めていただきまして、すごく前向きに取り組んでいただけるだろうという期待を持ちました」

新しい大臣が基地に揺れる地元と友好関係をアピールした、きのう…

玉城知事が選挙で当選してきょうが1年になるのに合わせてシンポジウムが開かれました。

河野防衛大臣が来沖&辺野古シンポジウム

玉城知事「沖縄県のこの基地負担の現状というのを本当に重いものがあるということを実感せざるを得ない1年でもありました」

この1年、次々に沖縄にやってくる政府の重要人物たち、基地問題が進展を見せない、一方で、普天間基地の所属機が起こす相次ぐ部品落下やアメリカ兵による事件・事故に沖縄は翻弄され続けました。

玉城知事「対話による解決を求めるためには、進めていくためには、沖縄の声をあげるだけではなく、多くの本土の方々からご理解とご協力をえることが大事だと思っております」

辺野古の問題を国民的な議論に発展させたいと全国キャラバンなど独自の方法で基地問題を訴え続ける玉城知事…

玉城知事「自分事として考えていこうよということを広げていただきたいというふうに思います。この横のつながりを、地道に広げていくことによってやがて全国でもいろいろなその地域の課題と重ねることによって、これは、我々の地域に押し付けられたら、我々も沖縄のみなさんと同じような思いで動かなければならないのでなないか〟ということを我々、沖縄県民もその地域の問題をしっかり受け取るというお互いの対話につなげていきたいというように私は考えております」

シンポジウムに来た人「日本があんなに広い場所があって、なんで沖縄なんですか?(国は)土地がなければ海を埋め立ててまで造れと言うでしょ?それってね、差別であって、なんですか?」

シンポジウムに来た人「私たちが座り込んで一生懸命、説得する現場を見てほしいですよ。やっぱり行政の上に立つ人は直接、自分の目で見て、自分の耳で聞いてほしい。そうすれば、県政のやり方がもう一段変わってくると思います」

知事当選から1年の節目に沖縄にやって来た大物閣僚、国の強行姿勢がさらに激しさを増すのではと警戒されるなか、解決の糸口は見いだせていません。