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伊波「楽園の海、案内は水中ビデオカメラマンの長田勇さんです。今回のテーマは「海の中に○○」です」

長田「今回は、北谷町の砂辺にある、宮城海岸で潜ってきました」

伊波「果たして何がでてくるのか、早速見ていきましょう」

長田「ダイバーじゃない人にも人気のある宮城海岸」

伊波「夕陽見るには絶好の場所ですもんね」

楽園の海 海の中に○○

長田「でも今回は夕陽ではなく、朝日を浴びながら、朝8時にダイビング開始です。早速みえてきたのは・・・ポストです」

伊波「海の中にポストですか!?」

長田「はい、2016年4月20日に設置された、正真正銘の郵便ポスト」

伊波「珍しいですね」

長田「でも9月に発生した台風24号の影響で、水深8mから水深16mまで、引きづられたそうなんです。移動距離は70mほど」

伊波「結構な距離を流されてますよね」

長田「でも今は、地元ダイバーによって、元に戻されました」

伊波「そうなんですね。よかった~」

長田「このポスト、たまにカサゴが付いているので、投函するときは注意して下さいね」

伊波「あ、見えずらいですけど確かに居ますね~」

長田「続いては、こちら。台風のウネリで、大きな岩などがひっくり返ったりしたようですが、やわらかいサンゴ・ソフトコーラルの被害は少なくて済んだようです」

伊波「のどかな風景が広がっていて安心します」

楽園の海 海の中に○○

長田「ここの海にはベラが寄生虫を食べるステーションが何ヶ所かあるんですが、今日も様々なお魚が並んでました」

伊波「黒いお魚が目立ちますね」

長田「はい、この魚の名前は黒スズメダイ。一見人気がないと思いきや・・・」

伊波「黄色が鮮やかな魚が出てきましたよ」

長田「実はこれ、黒スズメダイの子供の姿なんです。綺麗な色彩で人気があるんですよ」

伊波「この鮮やかな色の体で成長してくれたらいいのに~」

長田「続いては、水深5mに住処のあるカクレクマノミ。比較的穏やかな日でも、イソギンチャクはご覧の通りゆらゆら」

伊波「台風のときは波がで揺れはすごかったんでしょうね」

楽園の海 海の中に○○

長田「そうだと思いますよ。よくご無事でという感じです。同じ場所で暮らす、イソギンチャクカクレエビもせっせとご飯食べてます」

伊波「クマノミと共にこの場所で台風に耐えたんでしょうね」

長田「お腹には新たな命がいっぱいいました。この白いツブツブ、卵です」

伊波「無事たくさんの子供が生まれるといいですね」

長田「そしてこちらは、糸クズと見間違えてしまう生き物。個体数の少ないピグミーシードラゴンです。まだ和名はありません」

伊波「本当に糸みたいに細くて生き物には見えませんね」

長田「ドラゴンに見えるように撮影して見ました。カッコいいですよね」

伊波「そうですね、確かに少しドラゴンっぽいかもしれないですね」

長田「でもこの魚、尻尾引っ掛けて体を揺らすので、撮影難しいんですよね。続いては、ハナガササンゴにも面白い生物が。触手を引っ込めて見ると・・・」

楽園の海 海の中に○○

伊波「毛むくじゃらの生き物が見えてきましたよ」

長田「ミナミクモガニの仲間ですが、通称オラウータンクラブと呼ばれてます」

伊波「この腕の感じを見てるとまさしくオラウータンですね」

長田「帰り際、浅瀬では、グルクマの群に遭遇しました。これから冬にかけてどんどん数も増えていきます」

伊波「もっと増えるんですね。冬のグルクマの群れは見ごたえありそうです」

長田「そうですね。あまり海の中で、季節を感じることは少ないんですが、砂辺のグルクマを見ると、あ、もうそろそろ冬がくるんだ!て思います」

伊波「海の中のポスト、実際に投函することができるんですか?」

楽園の海 海の中に○○

長田「実は、こちらご覧ください。このような専用ハガキを買えば、実際に投函することも可能なんですよ~」

伊波「そうなんですね!またの機会に是非挑戦したいと思います。長田さん、今日もありがとうございました」