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翁長知事「本日、辺野古新基地建設に係る公有水面埋立承認の撤回に向けて、事業者である沖縄防衛局への聴聞の手続きに入るよう、関係部局長に指示しました」

こんにちは、ここからQプラスです。辺野古の新基地建設問題は再び、大きな局面を迎えました。翁長知事はきょう、何を決断し語ったのでしょうか。

 久田友也記者「このあと翁長知事が入る県庁の記者会見場です。翁長知事ひとりに向けられたマイクとカメラの台数が、注目の高さを物語っています。このあと知事は何を語るのでしょうか」

辺野古 承諾撤回へ 手続き開始

翁長知事「(県の)工事停止要求に全く応じる姿勢が見られなかったことも踏まえて総合的に判断をして撤回に向けて聴聞の手続きに入るよう関係部局長に指示を行ったところであります」

自身が持つ最大の切り札とされる埋め立て承認の撤回に向け、聴聞手続きに入るよう指示を出したとする翁長知事。

その根拠として、一部の護岸建設予定区域に軟弱な地盤があり、護岸が倒壊する危険が判明したことや、サンゴを移植せずに着工したことなどが、埋め立て法の要件を満たしていないと指摘しました。

翁長知事「何が何でも沖縄に新辺野古基地を造る」「私からすると(政府は)とんでもない(意思)の固さで、沖縄に新辺野古基地を造るという思いがあると思っています」「日本国民などが全く違和感のない中で(基地を)沖縄に造るのは当たり前だというようなものがあるのではないかと」

金城圭吾記者「正午過ぎのキャンプ・シュワブゲート前です。翁長知事が埋め立て承認撤回の手続きに入るとの会見をしたきょうも膨大な数の工事車両が基地の中に入っていきます」

キャンプシュワブゲート前で抗議する人「私は正直、やっと出てくれたと(思った)。知事も大変だと思うんですけど、撤回してくれてありがとうと言いたいです」

「知事が先頭に立ってこういう判断をしたということは、我々の励みになるし、待ちに待ったっていう感じです」

「この撤回は当然のものとしてずっと待っていました。(翁長知事を)ずっと応援します。私たちはここ(辺野古)で頑張ります」

辺野古 承諾撤回へ 手続き開始

一方政府は…

菅官房長官「自然環境や住民の生活環境にも最大限配慮し、辺野古移設に向けた工事を進めていくという考え方に何ら変わりはありません」

国が辺野古への新基地建設を進める法的根拠、「埋め立て承認」。

国が、早ければ来月17日に辺野古の海に土砂を投入し、本格的な埋め立てに入ろうとする目前での、「撤回」表明です。

国が工事を止めるなど大きく対応を変えない限り、今後数週間ほどで埋め立て承認が撤回され、辺野古では工事が止まることになります。

街の声は―。

「号外でーす」

「(翁長知事の)公約だったので良かったなと思います。もっと本土の方も関心を持って自分たちの問題として取り組んでいかないといけないなとつくづく思いますね」

「ついに、知事が決断してくれたということで、大歓迎ですね」

「まちかんてぃーしてたんですが、やっと(承認撤回)してくれたなという気持ちです」

辺野古 承諾撤回へ 手続き開始

県議会は…

与党 与党調整会議 照屋大河議長「私の責任で今回の今日の決意をしたということを与党全員に話をされた。私たちはその時期を含めて評価をし固く支えていきたいと思っています」

野党 自民党県連 島袋大幹事長「最高裁で、問題はないと最高裁で判決が出た中で、知事が今回撤回を表明するのであれば、法的根拠をしっかり示すべき。あと県民や県議会に説明するべきだと」

中立 公明党県本部 上原章幹事長「撤回がどこまで工事の中止に停止につながるのか注目したいと思っている」

対する国は今後、裁判に打って出るなど、対抗策を取ることも予想されるなか、辺野古新基地建設の攻防は重大な局面を迎えています。