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これから本格的なシーズンを迎えるマリンレジャー。もう楽しんだという人も多いのではないでしょうか?楽しい反面、そこには、溺れたり、波にのまれて流されるという怖さもあります。万が一の時に何ができるのか、取材しました。

先週金曜日、夕方の伊計島、満潮の時間にあわせてビーチに訪れ、サーフィンを楽しむ姿がありました。伊計島は沖縄本島東海岸の波乗りスポットとして人気がある一方、リーフカレントの発生地域としても知られています。

伊計島によく来るサーファー「知らない人には無理だと思う」

サーファー男性「大きいの(波)がすぐ来る、外洋だから。ちょっと悪いけど助けてくれるみたいな、引っ張ってってくれるみたいな人いますよ、たまに2回ぐらい、そんなのにあたりましたよ。やっぱ流れがきついんで」

Qプラスリポート もしもの時の”着衣泳”

石橋記者「今年4月伊計島でサーフィンをしていた男性がリーフカレントに流される事故がありました。男性が海に浮いて救助を待つのに役立ったのが海水パンツでした」

リーフカレントに流された20代の男性。サーフィンの初心者で、伊計島でのサーフィンも初めてでした。波に流され、何とか浜に戻ろうとしましたが、さらに沖へと流され、体力を消耗し泳げなくなってしまいました。

そこで、海水パンツを浮き輪替わりにして浮き続け、無事に救助されたのです。

中城海上保安部警備救難課長濱真吾係長「溺れたら助けてって言えない、なので仰向けで浮く、ね」

Qプラスリポート もしもの時の”着衣泳”

沖縄市の小学校で行われた着衣泳の体験教室。

「ゆっくり仰向けに…(子どもたちが浮く練習)」

いざという時に呼吸を確保し浮き続けるための「着衣泳」ポイントは“服や靴を無理に脱ごうとせず浮き続けること”服は体温の低下を防いでくれるだけでなく、体との間に空気をためることができます。また、靴にも浮力があり、浮きやすくなるのです。

体験した小学生「もしもの時の体験ができて良かったです。いつもより、(体が)重かったです」

体験した女の子「暴れないで落ち着いてやることが大事だと思いました」

体験レポート「(Q顔は上ですか?)顔は上げたほうがいいですね。顎を引いちゃうと腰が丸まっちゃうので、どうしても腰が沈んでしまうんです。(Q背筋はのばしたまま?)そうですね」

Qプラスリポート もしもの時の”着衣泳”

中城海上保安部交通課服部吉彦課長「浮いて待つという(着衣泳の)技術は、非常に高度な泳力を有するものではございません。また、身近なペットボトルなどが用意できれば十分、会得できるものでございますので。練習を通じて会得していただきたいと思います」

楽しい夏の思い出が、一転、悲劇にならないよう命を守る対処法を身に着けることも重要です。