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嘉手納基地内でパラシュート降下訓練 県は即日抗議

アメリカ軍は24日午前、嘉手納基地の上空でパラシュート降下訓練を行いました。本来伊江島に移転されている訓練です。

嘉手納町役場によりますと、パラシュート降下訓練は午前7時半ごろからおよそ2時間行われ、MC130J特殊作戦機から30人の兵士が5回に分けて降下したということです。

兵士らは嘉手納基地の2本の滑走路の間の緑地帯に着地しました。嘉手納基地での実施は2011年5月以来6年ぶりです。

パラシュート降下訓練はかつて読谷補助飛行場で実施されていましたが、死亡事故を起こすなどして反発が強まり、2000年に伊江島に移転されました。今回、アメリカ軍は「伊江島が天候不良のため嘉手納基地で行う」と説明したということです。

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24日の訓練を受け、県は外務省沖縄事務所と沖縄防衛局に対し、今後嘉手納基地ではパラシュート降下訓練を行わないことをアメリカ側へ申し入れるよう要請しました。

これに対し沖縄防衛局の伊藤晋哉企画部長は、訓練は基本的に伊江島補助飛行場で実施されるもので、嘉手納基地の使用はあくまで例外だと米側に伝えると述べました。