16-03-04-04

安倍総理「国として裁判所の和解勧告を受け入れ沖縄県と和解する決断をしました。国として今回の和解案を誠実に実行することとし埋め立て工事を中止致します。」

普天間基地の辺野古への移設をめぐりと県との間で行なわれた法廷闘争、きょう突然の和解が成立しました。安倍総理は「辺野古での工事を中止すると発表、和解は大きな一歩」だとしていますが、「辺野古への移設が唯一の解決策だという考えに変わりはない」としています。

安倍総理大臣は、4日先に裁判所が示していた辺野古での工事中止を含む和解案を受け入れる考えを表明し、国と県の間での和解が成立しました。和解により、翁長知事の承認取り消しの効力が復活するため、辺野古での工事は法的根拠を失い、一時中止されます。

翁長知事「もともと辺野古唯一というからなかなか会話が進まないわけでございまして」「沖縄県の主張も取りられての和解安だと思うので県民に寄り添いながらこの協議を進めてもらいたいということです」

裁判所の示した和解案では国と県がすべての訴訟を取り下げた上で、再度訴訟になった場合には、その司法判断に双方が従う内容となっています。


 

和解の一報をうけて県民は

16-03-04-04-02

県民は「Q工事中止ということですが?ああそういうことなの!そういうことなのね!まぁでもまだ終わっていないからね」「結局は(安倍総理が辺野古案が唯一だと)答弁している通り、また(工事)やりますということになるんじゃない?」「いったん、途中の態度じゃないですか?私たちが求めていることとはまだまだずいぶん距離があると思いますよ」

今後は県と政府の協議がもたれることになりますが、先ほど翁長知事と安倍総理が会談を行ないました。翁長知事は午後4時半ごろから総理官邸で安倍総理と会談会談後知事は前向きな姿勢を示しました。

翁長知事「工事が止まるというのは大きいですし。地方自治を守る、工事が止まるというですね、そのことにおいて、この問題を前にすすめるものがあるんではないかなと思いました」


 

「和解」で工事中止 辺野古中継

16-03-04-04-03

(スタジオ)さて、きょうもキャンプシュワブでは住民らの座り込みが続いていますが、国が一時工事を中止して県と再協議するという「和解」市民らはどのように受け止めているのでしょうか。

辺野古から中継です。(棚原大悟記者)辺野古では連日、いつ埋め立て工事が始まるか警戒が強まっていたため工事停止の一報を受けて、市民たちはからは喜びの声があがっていました。

辺野古で座り込みをする人は「うれしいさこれまで粘り強くやってきてこれからですけれども良かったなと思っています。」「嬉しいですよね国があれだけだめだだめだと言っていたのが工事止めてまで和解に応じたというのは一歩前進ということですよね」

(棚原大悟記者)ただ、時間が経つにつれて、協議が決裂した場合には、「再び工事が再開されるのではないか」といった不安の声も上がっています。工事の中止が決まった辺野古ですが、市民たちはあす以降も座り込みを続けます。


 

国と県 和解から見えてくるもの 記者解説

野島記者に聞きます。

「工事をいったん止める」ことが前提の和解案を国が呑むことは厳しいとの見方がされていただけに安倍総理の発表には驚かされましたね?

野島「はい。安倍総理は「国と県、双方が延々と訴訟合戦を繰り広げれば普天間基地が固定化されかねない」と強調していました。ただ見方を変えれば、和解の名のもとにうまく計画を進めようという思惑が見えてきます。」   

どういうことですか?

野島「こちらに今回の和解のポイントをまとめました。まず、国と県双方が訴訟を取り下げること。また、国が工事を止めること。そして、解決に向け、協議することが書かれています。ただ一方でこんなことも書かれていました。こちらのように協議を続ける一方で、裁判所は、国が県に対し「是正の指示」をするように求めています。これは翁長知事が決断した「埋め立て承認取り消し」の「取り消し」を求めるものです。」

承認した段階に戻せという指示をするわけですね?

野島「はい。そうなんですが、県が、これに対して不服があれば「国地方係争処理委員会」に審査を申し出るようにとも書かれています。」「それでも解決しない場合は最終的に県が再び訴訟を起こすようにともしています。さらには、この訴訟の判決には「誠実に対応することを確約する」と書かれています。つまり、今後のレールがひかれたわけです。」

和解したのに、また裁判をするんですか?長くなりそうですね。

野島「ただ和解の条件には、それぞれの手続きを「迅速に進める」ということも書かれています。具体的に言うと、法律では30日以内とされている期限が全て一週間以内に短縮されているんです。」

時間をかけないで結論を出そうと言う意図がみえてきますね。

野島「今後の日程を見てみますと、夏には大きな選挙が2つあります。6月には県議会議員選挙。これは翁長知事を支える与党が多数を守れるか、それとも野党が逆転するか、今後の県政を非常に大きく左右するものです。また7月には参院選挙もあります。今回の和解は、2つの選挙をにらんだ選挙対策ではないか、そんな見方もされているんです。」

以上野島記者でした。