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仲井眞前知事が埋め立てを承認したのがおととしの年末。その承認の日からこれまでを振り返ります。

仲井眞前知事「基準に適合していると判断し、承認することと致しました。これが結論です。」

ことの発端は2年前。当時の仲井眞知事が下したこの決断でした。

それは辺野古のキャンプシュワブ沿岸部およそ170ヘクタールを埋め立てるというもの。日米両政府はそこで1800メートルの滑走路2本と強襲揚陸艦もつけられる軍港機能を備えた巨大な基地を造る計画を立てていました。

ゲート前では、猛暑の中、連日の阻止行動が始まりました。警察は座り込む人々を容赦なくごぼう抜きにしていきます。

ときにはこんな場面も見られました。

島袋文子さん「絶対あっかさんどー。とめるから。」

いつ犠牲者が出てもおかしくない、そんな緊迫した状況に、政治の力で新基地建設を止めようという気運が盛り上がります。

翁長知事「一番の争点は、新辺野古基地を造らせるか、それを阻止するか。」

去年11月の知事選挙。

およそ10万票の差をつけて圧勝しましたが、政府は沖縄を揺さぶり続けました。

菅官房長官「辺野古移設が唯一の解決策であると。 」

安倍総理大臣「辺野古への移設が唯一の解決策であると。」

辺野古というスタンスを崩さない政府に対し、翁長知事は海上での作業停止を指示。また埋め立て承認の経緯を検証した第三者委員会から、埋め立て承認には瑕疵があったとする結論を受け取ります。

こう着状態が続く中、知事が打った「承認取り消し」という大きな一手。政府の強行姿勢を止めることはできるのか。新たな局面を迎えています。