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ブラジルの名門サッカークラブ、コリンチャンスのアシスタントコーチに就任した平安山良太さんです。大きな夢を持っていました。

平安山良太さん「世界で通用するようになるためには、試合に即した練習をやっていかないと。厳しいかな、わかった?もっと意識するとこ、頭使ってやってみてね。じゃあいこう」

Q+スポーツ塾 ブラジル名門チームに挑む夢

母校の名護市大宮中学校で選手たちに熱い視線を送るのは平安山良太さん。平安山さんは中学の時までは、彼らと同じようにプレーヤーとしてサッカーをしていました。

平安山良太さんは「僕は大宮中学校にいる時は選手だったんですけど、膝を怪我してしまって、それまではできればプロサッカー選手になりたかったんですけど、それなら沖縄のために、夢であるサッカーで何かできないかと考えた時、コーチが一番いいのかなと考えました」

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選手としての挫折。しかし平安山さんはサッカーを諦め切れず、指導者としての道を歩み始めました。コーチング技術を学ぶため、大学卒業後、人のつながりや飛び込み営業を通して自分を売り込み、ラオスやカンボジア、ブラジルなどの海外チームを渡り歩きました。

新たに見つけた道。しかし、それは平坦なものではなく、選手としての実績がない平安山さんにとって勉強の毎日だったといいます。

平安山良太さん「出来ないながらに考えて、また家帰ってもその日一日の反省でしたり、本を読んでヒントになることを探したりとか、ひたすらその事だけを考えていたといいますか。うるせぇと言う選手もいますし、話半分しか聞いていないような選手もいる中で、しっかりと向き合って聞いてくれる選手が少しずつ増えてきたときに、そこでやっと実を結んだのかなと感じました」

選手歴を補う直向きな努力で得た実績と自信。それがブラジル・コリンチャンスの目にとまり、来月からアシスタントコーチを務めることに。

コリンチャンスは2度の世界一に輝くなど、世界的な名門サッカークラブで日本人コーチが入るのは初めてのことです。しかし、平安山さんの目標はさらに高いところにあります。

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平安山良太さん「コリンチャンスに今回お世話になることになっても、それはあくまで沖縄にサッカーで貢献するという一番大きな夢の過程なんです。いずれは沖縄のサッカーファンと一緒に沖縄のサッカーを、どういうかたちかわからないですけど、ワールドカップに出る選手を育てたり、FC琉球の監督になって優勝して沖縄のみなさんと喜びを分かち合いたいと思っています」

夢の第一歩を踏み出し、沖縄で輝く日を目指し、ブラジルへと旅立ちます。