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石破幹事長「普天間基地の危険性を一日も早く除去するために辺野古移設を含むあらゆる可能性を排除しないということで一致しました」

自民党の県選出の国会議員5人は、26日党本部で石破幹事長と会談。

党本部から迫られていた普天間基地の辺野古移設について「名護市辺野古への移設も含めてあらゆる可能性を排除しない」との認識で一致。

これまでの「県外移設」の主張から一転、容認する姿勢を示しました。

県選出の自民党国会議員5人は、きょう午前9時から一時間あまりにわたって石破幹事長と会談。

会談の中で石破幹事長は、これまで公約として「県外移設」を掲げてきた国場幸之助衆議院議員と比嘉奈津美衆議院議員らに県内移設を容認するよう求めました。

石破「これは現時点においてこれが普天間の危険性を除去するために一番早い実現性の可能性のある道だということを申し上げた」

比嘉奈津美衆議院議員「与党にいて沖縄の想いを伝えるのも仕事だなという思いもあります。公約をこういう風に方向性がちがったというのも責任を感じるがそれ以上に県民のためにやっていきたい。」

また、会見中、終始うつむき加減の国場議員。普天間基地の固定化を避けるため全ての可能性を排除しないと、事実上、辺野古容認の態度に変更しつつも、県外移設を訴えた公約は変わらないと分かりにくい主張を繰り返し、苦渋の色を滲ませました。

国場幸之助衆議院議員「(あくまでも県外移設を掲げていく?)掲げていきます。そのことは変わりません。県民との約束ですから。(辺野古移設を受け入れる?)普天間基地(移設)の可能性を除去するあらゆる可能性を否定することはできません。」

去年12月の衆院選では、国場議員の選対本部長を務めた翁長那覇市長。次のように話しています。

翁長那覇市長「残念でありますけどね、国会議員一人一人が色々な条件の中で出した結論ですので、私から言いたくないという気持ちがあります。こういう形で方針転換があると、まさしくオール沖縄でやることにあはならないわけだが。」

街で話を聞いてみました。女性は「公約ってなんだろうと思いますね」「県外でということで投票した皆さんには、どんなふうに説明なさるのかなと思いますね」と話していて、

男性は「だめですねやっぱりね。こんなやってるから、票をとろうとして(県外と)言ったと思うんですけどね、いやですね」と話していました。

また別の男性は「公約うんぬんよりも、人間としてねやっぱり約束したことは守ると、何のために国会議員になるのかねこの辺ちょっと残念ですね」「出来るんだったら、自民党を辞めてでもね、自分の政治信念を貫くぐらいの気概が欲しかったと思いますね」と話しています。

そして別の女性は「一票入れるときは、公約を見ながら一票入れるわけですから4年間というか、任期中は守ってほしいと思います」と話していました。

仲井真知事は「まあ国会の先生はご自分のしっかりした考えを持っておられるからね。僕がどうこう申し上げるあれではないかもしれない」と話しました。

そして知事判断への影響を尋ねると「よくわかりません。ちょっと内容聞いてからにしよう」と話していました。

稲嶺進名護市長は「正直、がくっと、もう残念でなりませんね。どうしてこういう風になるのかと思っております」と話していました。