※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

10年前、神奈川県でアメリカ海軍兵による性的暴行の被害にあった、「ジェーンさん」が性犯罪被害者の救済と再発防止に向けた具体的な対策を求める要望書を25日外務省に提出しました。

キャサンリン・ジェーン・フィッシャーさんは「すぐ沖縄の集団暴行の被害者を救済できるように」と話します。

10年前、アメリカ海軍兵から性的暴行を受けたオーストラリア出身の「ジェーンさん」こと、キャサリン・ジェーン・フィッシャーさん。

国内にアメリカ軍を駐留させている日本政府の責任で、アメリカ軍人・軍属による事件事故の被害者対策チームの発足と、24時間いつでも駆け込める救援センターの開設を外務省に要請しました。

ジェーンさんは「2007年国連も24時間の救済センターを作ってくださいと言っているがまだ日本は作っていない」と話します。

これまで県内でもアメリカ兵による性的暴力の問題を訴えてきたジェーンさん。2004年の東京地裁では全面勝利しましたが、アメリカ兵は審理中に帰国、賠償金が支払われないまま所在不明となり、その後、アメリカの居場所を突き止めて新たな裁判を起こしています。

県内で起きた暴行事件でも、犯人逮捕が帰国直前だったことからジェーンさんは「犯人を逃げないようにしないといけない。パスポート保存。日本から出ないようにしなければいけない。そうじゃなければ、私みたいに10年追いかけなければいけないということになる。そんな不合理なことありません」と国が対策を取るよう求めました。

ジェーンさんは、今後も外務省と協議を重ねていくと話しています。