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Qリポートです。今年国内海外の大型クルーズ船の那覇港への寄港は71回。過去最多の寄港数になっています。観光客1000万人を目標にかかげる沖縄県では今、空路だけでなく海路からの観光客誘致に取り組んでいます。

年々国内外の大型クルーズ船の寄港が増加する那覇港。今年は過去最多の71回の寄港数を誇り、今那覇港は国際クルーズ観光の拠点作りに力を入れています。

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この旅行の魅力はクルーズ船内も1つの目的地であること。国内外の観光地を移動しながら船内の施設やイベントをゆっくりのんびり満喫することができます。

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夫婦客「自分で選べるですよね、いろんなイベントがあるもんだから」

夫婦客「たまには若返ったような、家内の顔でももう1度眺めなおそうかなと思って、ハハハ、51年も一緒におりますから」

一見高価に感じるクルーズ旅行ですが、船内の食事は全て旅行費に含まれていて、こちらのクルーズ船では、ほとんどのソフトドリンクも無料。船内で財布を開くことはほとんどありません。

別の夫婦客「(海を見ながらのコーヒーはいかがですか?)家では考えられへん」

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様々なゲームには子どもから大人まで参加。旅行客との交流も魅力の1つです。

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那覇港へ寄港する乗客数は、2007年香港スタークルーズ社のスーパースターアクエリアスの定期就航で大きく伸び、2009年には7万人を突破。去年は台風の影響で数字を落としましたが、2013年度には那覇港にターミナルビルが完成予定で、現在2・3時間を要する海外観光客の入国審査が簡素化されることで、那覇へのクルーズ船の寄港はさらに増えると予想されています。

コンベンションビューロー新本さん「クルーズ会社から入国審査の簡素化、時間の短縮に関しては前々から強く要望を受けていますので」「間違いなくアピールポイントになると思います」

そして新しい観光商品も誕生しています。

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河合記者「大型クルーズ船の寄港が増える那覇港、ここ那覇港を発着地として県内の離島を周遊する新しいクルーズツアーがフライ&クルーズツアーです」

旅行中に立ち寄る“寄港”ではなく、那覇を発着地“母港”とするフライ&クルーズツアー。海外で主流のこのツアーは、沖縄までは飛行機で移動してもらい、座間味島や石垣、宮古など県内の離島を周ります。

今月16日の歓迎式典には、県や那覇市の関係者も集まり船を送り出しました。離島の観光施設の利用や発着前後の宿泊も見込まれるため、寄港以上の経済効果が期待されるのです。

ツアーの参加者はおよそ1200人。座間味島を散策する参加者たちは…。

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埼玉から来た女性「すばらしい自然で感動しました」「新鮮です、子どもの頃は(埼玉も)木の葉だらけでしたから、こういうのを踏むと新鮮な感じがします、感触と弾力と」

福岡から来た女性「あっ実がなっている、ほらほら、これ、ほら、わかる、そこに実がなっているでしょう」

自然そのままの風景が残る座間味島を楽しんでいました。

JTB沖縄菊知社長「寄港していただくというのはいろんな船にきていただくので重要なことだと思います。ただ沖縄は先島もありますし海域が広い県ですからこういうもの(フライ&クルーズツアー)があっていると思います」「海洋リゾートを形成するためにはクルーズ船は不可欠だと思います」

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去年8月には「那覇うみそらトンネル」が開通し、空港から港へのアクセスも格段に上昇。ハード面の整備が進む那覇市のウォーターフロント。しかし「ソフト面の整備」もクルーズ船誘致には欠かせません。

コンベンションビューロー新本さん「クルーズの寄港に関しては実は地元の歓迎ムードの演出、歓迎の雰囲気を非常に重要視するところがあります」

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この歓迎セレモニーを企画するのが、那覇港周辺の自治会や企業で構成する、NPO法人ナハ・シー・パラダイス協議会です。

セレモニーを見た乗客「エイサーはかっこいいなと思いましたよ、うれしいです、すごく」「(帰りがたくなる?)そうです、また来るよっみたいな」

寺田正喜理事「港が変るだけじゃなくて港の周りの地域の人たちと一緒になってウォーターフロントの活性化を図りたいと」

ウォーターフロントの活性化を考えるこの会では、クルーズ船をもっと知ってもらおうと船内の見学ツアーなども企画しています。会議では、様々な意見が飛び交っています。

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「(セレモニーの場所を)いわゆる舞台度胸をつける場所として提供する、うんうん文化振興の場所としてね」

「出かけていって1回船に乗ってくるとか努力を私たちもしないと」

「誘致活動っていうのはこれくらい積極的にやらないと取り残されます」

クルーズ船誘致の目下のライバルは近隣の九州:長崎・福岡だといわれています。ライバルに負けない街づくりを目指し、官民一体となった誘致活動を必要です。

寺田さん「観光というのはそこに暮らしている人たちのすばらしい生活、文化に溢れる生活を見ることが観光」「観光客のためにやるんじゃなくて自分達の町を作っていくために」「ウォーターフロントの活性化の活動をやっていくと観光のためにもプラスになると思います」

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