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沖縄戦による心の傷の問題について社会全体で考えようという市民講座が5日、那覇市で開かれました。

精神科医やジャーナリストらが開いた公開講座では、広島の原爆被爆者のPTSDについて調査・治療をしてきた中澤正夫医師が、「時間が経つと地獄絵のような体験そのものよりも、人を助けられなかったという体験が被爆者を苦しめている」と指摘。

また、沖縄の心療内科医は、「不眠症やうつを訴える高齢者の中に戦争トラウマがあるケースが多い」と報告しました。

集団自決の検証に取り組む宮城晴美さんは、「(ある人は)思い出して寝込んでしまう。この思い出すということは、自分を責めるということ」、「親の心の傷を子が背負うという不幸の連鎖も起きている」と話し、「この問題は社会全体で取り組まなくてはいけない」と呼びかけていました。