※ 著作権や肖像権などの都合により、全体または一部を配信できない場合があります。

那覇港入り口の三重城側と那覇空港側を結ぶ那覇うみそらトンネルが28日から開通します。その供用開始を前に18日、トンネル内での防災訓練が行われました。

那覇うみそらトンネルは三重城と那覇空港を結ぶ、海中に敷かれた沈埋トンネルです。那覇や泊ふ頭などの4つのふ頭と空港までの西海岸を一本の道路にすることで、国道58号の渋滞はおよそ22%減少すると予想されていて、那覇港と那覇空港、本島南部の輸送体系の強化をめざしています。

山城記者は「およそ1キロ、海の中をトンネルが続きます」とリポート。海中を通る沈埋トンネルは県内初。またつなぎ目の工法に地震の衝撃を和らげる世界最新の技術を採用しています。

しかし海中を通るトンネルでは、災害時の不安もあります。山城記者は「もしトンネルの中で地震などの大規模災害が起きた場合、中にいる人をどのように救助するのか。これから訓練が始まります」とリポート。「ただいまこのトンネル内で火災が発生しております」と呼びかけがありました。

訓練はマグニチュード6.9、震度5の地震が発生し、それによってトンネル内で交通事故と車両火災が発生。津波警報が出たことを想定して行われました。

トンネル内で事故や火災が発生した場合、管理塔にある管制室が指令を出し、トンネル内のスプリンクラーが作動します。車内のけが人を救助し、津波警報が出た場合はトンネルの脇にある非常口から階段を上がって、高台に避難することになっています。

那覇市消防本部・照屋雅浩警防課長は「トンネルの災害はどうしてもやっぱり煙との戦いっていうことになります。事故を起こした当事者、火災の当事者をどのように避難させるか、この初動の動き、放送で案内をするなど、誘導が非常に大切になってくる」と話していました。

最新の技術で作られた県内初の沈埋トンネル「那覇うみそらトンネル」は8月28日に供用開始です。