めざせ甲子園、7校目のきょうは、去年の夏の県大会で、22年ぶりのベスト4進出を果たした八重山高校です。
去年のチームの財産で、チームの柱、MAX150キロ！県内最速今大会No1エースとしても注目される花城直投手を擁す八重山には、花城と並ぶ、チームの柱になっている選手がいました。
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「高校野球戦国時代！」
県内63校が、しのぎを削る今年の沖縄大会はまさに群雄割拠、どのチームが県の頂点に立ってもおかしくはない戦国時代だ！その戦場に、この夏、八重山の豪腕がうなる！
八重山高校エース花城直！身長182cm、体重86キロ。どっしりとした体から繰り出される球速は、秋の時点でMAX148キロ。この夏、150キロも間違いないと噂される、県内最速の怪物だ。
花城直投手「ピッチャーマウンドで個人として、早さとか見られると思うんですけど、それ以前にチームのために出来ることで」
しかし、その花城が苦しんでいた・・・。春の県大会では、疲労による腰痛のため、1試合6イニングしか投げられていない。この日も、花城は一人、皆とは別メニューで、夏への完全復活に向け、黙々と調整に汗を流していた・・・。春、花城が投げられず苦しむ中、マウンドを守ったのは小さな左のエースだった。
喜友名真士（まさし）投手「あれだけ直が調子が悪かったので、自分しかいないなと思って投げました」
喜友名真士。去年はベンチにも入ることができなかった身長165センチ程の小さなサウスポー投手だが、春の4試合は全てに登板、花城の穴を埋めただけでなく、4試合で許したヒットはわずかに20。奪三振30、自責点4で、防御率は1.20と、エース級の活躍で、チームのベスト8入りに大きく貢献したのだ。
喜友名投手「（花城がいることで）燃えるものもありますね。」「二人のほうが春よりも良い成績が出せると思うので、（夏は）二人で頑張っていきたいというのが大きいです」
仲間を支えるために急成長した、サウスポー喜友名。花城と二人で八重山のマウンドを守る。
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今井剛選手「大きい声出してよ！」
八重山には今年、エース花城と並び、チームを支える大きな柱がいた。
棚原由喜主将「チームの誰よりも元気出してやっていると思います」
仲里真澄監督「今井なくしては、このチームはないと、それぐらい存在感の大きさは感じていますね。僕以上にチームメイトが感じているんじゃないですか」
今井なくしてはこのチームは存在しない。監督にそこまで言わしめる選手とはいったい？
こ、この男が八重山の柱！今井剛君だ！春は背番号18番をつけ、一度もグラウンドに出ることはなかった選手だが、彼がいれば、チームは勢いづくのだという。
今井選手「甲子園いってきま～す！」全員「いってらっしゃ～～い」
仲里監督「おい！走れるだろ！もっと～～！」今井選手「いけるぞ～！（キャッチして）イージー！イージー！」
今井いるところ、常に笑いがあるのだ。ノックする仲里監督も思わず・・・「オッケー」
「イケイケ！お前がいかないで誰がいくば～！俺が行くよ！俺が！俺が！俺が！俺が！俺が！どうぞ！どうぞ！」
まるで、ふざけているのではないか？そう思う人もいるだろうが、そうではない。
仲里真澄監督「こんな暑い中の練習も本当は苦しいはずなのに、そこに自分たちが笑顔で最後までいられる何かを見出す。そういうところに、このチームの魅力を感じますね」
今井剛選手「（練習が）きつい時に、きついという気持ちでやっても、身につかないと思うので、楽しくやって、自分が楽しくやっているということは、自分の身になると思うので、だから笑顔、楽しくやるというが出来ると思います」
常に笑顔の野球“常笑野球”が今年の八重山のモットー。今井君はまさにそのシンボルだ。
今井選手「自分がずっと野球を始めた頃から心がけているのは“試合に出るのが全てではない”ので、チームの中で自分のポジションというのを見つけて、それを一生懸命やることが、チームの勝利に繋がることだと思っているので」
棚原主将「元気出して！元気出して！元気出して！いくぞ～！オ～～！」
笑顔の先に甲子園へ繋がる道がある！チーム一丸！八重山“常笑野球”が夏、旋風を起こす！
花城投手「一戦一戦大事に戦って甲子園に出場することが目標です」
棚原主将「沖縄で頂点獲るために練習してきたので今まで、絶対最後の夏は沖縄のテッペン獲って甲子園への出場切符を獲りたいと思います」
「チーム愛生かして絶対甲子園いくぞ！冷静自信圧倒！冷静自信圧倒！冷静自信圧倒！ラリアット～！」
