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戦争体験を語り継ぐ東京の平和祈念展示資料館の巡回展が糸満市で開かれています。巡回展は1990年から始まり、沖縄での開催は2回目です。

東京の平和祈念展示資料館は戦争体験を「兵士」「抑留」そして「引揚」という3つの視点で紹介していて、この巡回展でもそれぞれのテーマで当時の体験者の所持品やパネル、証言などが展示されています。

「抑留」の展示コーナーには生存者の証言をもとに再現されたシベリアの収容所の模型、強制労働の際に実際に使用された斧などおよそ5万5千人が亡くなったという抑留の実態を物語る、数々の展示品が並んでいます。

また、敗戦により命がけで祖国に帰ることになった「引揚者」の収容所や船の中での様子、配給品を受け取るための証明書など、当時の人々がどのように戦争に巻き込まれ、敗戦の後も苦しい思いをしたかがわかりやすく展示されています。

巡回展は30日(月)までの開催です。